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Ninja250SLで行く鋸山林道、そして晴天の霹靂

ツーリングに行くのは何年ぶりだろうか。

5年ほど前に新車でニュースーパーカブ125を買った時に、群馬あたりまで走っていったのが最後だが、それ自体、数年ぶりのツーリングだった。しかもその時は、バイパスでは煽られてる気がするし、半ヘルを1日被っていたら頭痛もひどく、早春だったので凍結した峠で転倒し(ズボンは破けたがさすがスーパーカブは壊れなかった)、「こんなことやってられるか」という気分になったのを覚えている。

その後すぐにそのカブでミニバンに跳ねられ、続いて盗まれ、補償金でBWS125を買ったがもう遠出する気にはならなかった。

何かよくわからない衝動で先月末にNinja250SLを勢いで購入し、昨日、カッチョイイSHOEIのジェットヘル(J-Cruiseのグラフィックモデル)が届き、「大型連休に遠出はしない」ポリシーの自分もさすがにじっとしていられなくなり、早朝に少し行って帰ってくるなら平気だろうと、かつてはよく走った奥多摩方面へ。


朝5時に出発したので、さいたまから青梅への国道463号はガラガラ。変に蛇行する軽 バンや右折レーンから信号待ち 列の先頭に割り込むガラの悪そうなミニバンなど頭の悪そうな運転にイラっとしつつも、「自分はジェントルメンなライダーになったのだ」と大人しく行列に並ぶ運転を励行。今日の目標を「すり抜けしない」に決めて走る。

早朝のバイクの寒さはよく知っていたはずだが久々で勘が鈍ったようで、「寒いよ!これちょっと寒いな!」と一人叫びながら走る。

滝山道に入ってからは道もいっそうガラガラで、前後に誰もいなかったりするので快調にアクセルを捻っていく。結構開けた気がしても、かつて乗った600のNinjaほどにはスピードが出ない。けど、車体も違うのでスピード感はあるので、まあこんな感じでいいかなという感じでご機嫌。

そんなこんなで奥多摩を目指すライダーが立ち寄ることの多いであろう、万世橋のセブンまで一気に走って休憩。缶コーヒーとアメリカンドッグなどを外で齧る。このジャンク感がある意味での非日常。


万世橋からの多摩川の流れは20年前から変わらないように見えたが、違っているのは道の方。多摩川の南側にバイパスが出来ていて、それを走って奥多摩を目指す。

今日の目的は、敢えての鋸山林道。奥多摩にバイクといえば周遊道路なのかもしれないが、それは何度も走ったし、わりと賑やかだし。それよりも、20年以上前、高校生の頃に最初のバイクだったボロオフ車で一度だけ走って静かだった印象のある鋸山林道を行って神戸岩を目指すことにした。

地図によれば愛宕トンネル出口、奥多摩病院あたりで左に曲がり鋸山林道に入れるはずなのだが、この入り口がみつからない。

しばらくウロウロしてしまったが、考えてみればこのトンネル最近出来たんだし。地図上でトンネル出口を横切っているように見える林道は実は頭上で、旧道の方から入る必要があったのだった。

俺が初めて買った初代ツーリングマップルの頃には、ガレ場の林道ということだった気がするが、いまとなっては全面舗装。林道といってもNinjaに行けない道ではない。

・・・と、思ったし、実際そうだったのだが、



轍以外には大量の葉っぱがつもっていたり、拳大から人頭大の落石があちこちにあるので、常に徐行を強いられる。レーサータイプの硬いサスで石を踏むとハンドルを取られるし、なかなかに危険。

さらには、舗装が荒れ果ててほぼ未舗装状態に戻っている箇所も時々あり(オフ車であれば気づかないうちに通り過ぎてしまう程度だが)、Ninjaにスタンディングで乗りながら(笑)慎重に林道を登る。

とはいえ、Ninja250SLの軽量な車体と、元がオフ車に由来する単気筒のトルクは、わりとトコトコとよく走りましたよ。違和感アリアリだけど、林道本来の制限速度程度で走ってれば結構いけるなと思いました。おすすめしませんが。

峠についたが誰もいない。せっかくなので、鋸山の頂上まで歩いて登ってみることにした。



とは言え、入ってみればわりと本格的なというか、むしろハード系の登山道。そりゃそうか。別に散策路とかじゃい普通の登山道だもんな。

地図もないし、よくわからないので、片道15分と決めて、それだけ歩いて頂上に出なかったら戻ることにして歩いたところ、13分程度で登頂。お手軽なのでツーリングのついでにオススメです。鋸山林道行く人がそんなにいるのか知らないけど。
(ただ、本格的かつ急斜面、分かれ道もあるので、夕方とかに気軽に行くのは避けておいた方がいいとは思います。)



鋸山の山頂にて。

下りは15分もかからない。見かけは立派だが放尿するとトイレの奥底の深淵から音が響く非水洗だがおそらくハイテクなトイレのある駐車スペースまで降りると、やはり人はいない。常々思うが、6時に家を出る人は相当数いるが、5時に家を出る人は限られている。空いてる時間に動くならこの時間帯に限る。

峠を出発し南側、神戸岩へ向かって下りていく。北側よりは荒れていないが依然として落石等あるので徐行を続ける。



どうですか!
完全に林道ツーリングの風情!カワサキグリーンが苔とよく馴染みます!


しばらく下りていくと、怪しげなトンネル。中は素掘りで不気味さ満点。かつ、スタンディング推奨なデコボコ感、天井からは常に水滴が滴る。けど、長くはないです。

この穴の上がつまり神戸岩だと思う。

穴を抜けると駐輪程度できるスペースがあり、さらに数10m先にはトイレと簡単な駐車場がある。

そして、神戸岩。



巨岩を割って流れる渓流の水がえらく蒼く、美しい。水中にはヤマメの姿も見える。



今度は釣竿と毛針持って来ようかな、とか思ってしまったが、おそらくはどこかの漁協の管轄 で遊漁料いるんだろうなあ。

奥多摩〜北秋川の山は新緑から夏の緑に変わる頃あいか、山藤もそこかしこに咲いており、良い眺めだった。





さて、ここまでは非常に楽しかった。ああ、ツーリングっていいなと思いました。


だが、ここからの帰り道で恐ろしい洗礼を受けることになるとはこの時、自分は知る由もありませんでした。


まあ、手短に言うと、いきなりスピード違反で捕まりました。


・・・・くそう!!!!

ここ数年違反はないので点数的にはまだゆとりありそうですが、罰金が痛え。罰金以上に心がいってえ。

・・・連休中で混んで来るのを避けようと、この後さっさと山を下り、秋川街道に出て青梅を目指したのですが、この時になぜか反対に曲がってしまい。あきる野の手前くらいで気づいて、道路脇に止まって地図を見て、折り返したんです。

この時、T字路で信号待ちしているビッグスクーターか何かの前に入るような形になったのですが・・・ふとミラーを見るとこいつがやけにピタッとくっついてくる。なんだよ張り合ってんのか?と思って、軽くアクセルを開けて加速してったら、「ウーーーー」って。
白いビッグスクーターだと思い込んでたのは普通に白バイで。「40km/h制限で64km/h」だと。サイレン聞くまでは、何度かミラー見てんのにまったく白バイと思わなかったんですよ。光ってたのに!音聞いた瞬間、突然すべて理解して一瞬で諦めましたよ。

おいおい!さっきから通ってく他の車だってそんくらい出してるだろ!

とかちょっと思わないでもないわけですが、そういうわけでもないんですねこれ。
「瞬間的にはもっと出てた」と言われたし、後で走りながらギヤと音で確認しましたが、実際そうでしょう。しかもそれを、白バイに張り付かれてる状態で堂々とやるってのが問題なわけで。もっと言えば、それが白バイと気づかない程度に注意力が落ちつつ競争心だけあった状態がもうダメなわけです。

お約束で「事故じゃなくて反則切符で良かったと、ポジティブに考えて」と無茶な要求をされましたが、まあ、確かになと。

実際、自分は免許歴の長さ以上に事故歴、違反歴は多く、実は今日も「こういう時こそ何かやらかすんじゃないか」という不安はあり、だからこそ「すり抜けしない」とか言ってたのですが・・・その何かが違反なら、事故よりはマシかなと。赤切符じゃないですし。まあ、何もないのが一番なのは当然ですけどね。

まあ、すり抜けしないとか言いつつ、朝の街道では後半はわりとハイペースで調子こいてましたから・・・・「お前はいつもそうやってすぐ調子に乗る」と、バイクの神が警鐘を鳴らしてくれたのだと思うことにしようと思います・・・。

世間では実際のところ法規無視の悪質運転でも捕まらない連中は多い(朝のミニバンとかな)のでしょうが、それだから俺も法律破っていいということにはならないし、自分はとりわけ適性的には事故傾向があるというのを認知しないといけない。

反省はしてますが、後味悪いので、早々にまた違うところにツーリング行こうと思います。ええ、そりゃもうグッドライダーとして。

捕まるまでは楽しかったし!ヘルメットは快適だったし!

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