突然思い立ったので、Ninja250SL (2016)のインプレッション書いてみます。
サーキットユースでも人気のSLですが、私はサーキットにはまったく行っていません。
舗装林道を狙ったツーリングがもっぱらの使い道で、総走行距離は4000km弱くらい。そんな使い道での情報にご興味にある方は、以下どうぞ。
そろそろあちこちでインプレもレビューも出尽くしている気はしますから、不偏不党のレビューとはまた違ったものとしてご参考になるよう、主観たっぷりで記述します。
だいたい、30km/lは超えます。私の満タン法による直近の燃費は32km/lでした。ツーリングのみの用途ですが、ツーリングは一般道と細い峠を多めにしますし、高速道路もわりとガンバル系です。5000回転以下で走ってるようなことは稀という感じのスタイルですが、このくらいの燃費です。
タンク容量11Lと上記燃費からすると、350km近く行けるかということになります。けど、そこまでギリギリを攻めることもないでしょうから、300km以内では給油するように心がけてます。
LED燃料系には少し注意が必要です。タンク形状のせいだと思いますが、最初のうちは全然減りません。数10km走ってもフルゲージで、「このバイクガソリンいらないんじゃねえか」という錯覚すら覚えます。
が、「んなワケねえだろ」と言わんばかりに、減り始めると一気に半分くらいにまで減ります。慣れないうちは「バカな?ついさっきまで満タンだったはず・・・!?」と驚愕したりしちゃいますが、トリップメーターをちゃんと活用していれば驚かずにすみます。
自分は167cmと成人男性としてややチビであり、かつやや短足です(小学校とかで「身長は低いけど座高は平均値だね」と言われて傷つくような)。
それだと踵までべったりとはいかないのですが、両足が余裕をもって接地するのは確かで、普段の取り回しには非常に安心感があります。足漕ぎバックも楽です。
前傾姿勢がキツいと評判ですが、確かにキツいです。大型本気系SSほどじゃないにしても、窮屈なのは確か。ずっとハンドルしっかり握ってツーリングしてたら腰に来ると思います。
ただ、自分はよく片手か両手を放して背中を伸ばしたり、巡航時はグリップに指先を乗せる程度にしていたりするので、丸1日のツーリングくらいならば、さほど腰がー、背中がー、というようにはなりません。(まあ、バイクという乗り物が基本的に背中や腰に負担をかけると思うので、その程度の苦痛はありますし、泊まりで数日となれば来るものがあるでしょう。)
ステップ位置はちょっと変です。
何が変て、右のステップに普通に足を乗せると踵がマフラーにあたる辺りが。おかしいだろコレ。
まあ、気にしなければいいのと、自分はマフラーを変えたのでもう当たりません。
位置が意外と低く前にありますので、自分はよくつま先をステップに乗せて「エアバックステップ(チェンジ・ブレーキ不可)」で乗ってます。
横幅はオフ車のようで、取り回しの上では非常に楽です。ただし、駐車している姿には、「横から見ると大きそうだが近づいてみると嫌に細っちょろい」という微妙さがあります。まあ、それも味ですがね!
タンクは上が広がってるので、タンクバッグは普通に安定します。
先日、1泊2日522kmのツーリングに行きましたが、過去に乗ってたバイクに比べてひどく疲れるとかはなかったです。
ズバリ、時速150数キロです。あとは風や傾斜、体重や荷物で数キロの前後がある程度でしょう。
測定方法は企業秘密ですが、まあ、乗ってからなら計算もできますよね。トップギヤで最大馬力の回転数の半分の回転での巡航時の速度の2倍くらいが最高速と考えます。バイクは機械ですから、だいたいその通りの数字になるものです。
上記の通りなので、問題ないです。
追い越され車線の通常の速度なら、さほどエンジンが唸ることもなく楽々クルージングです。追い越し車線だとちょっとエンジンから頑張ってる感じの音がしてます。それでも通常の流れには乗れますが、空いてる状態だとたまにやたら飛ばす外車とかに嫌な感じでビタ付けされます。そういう場合はまあ、「安全圏で虚勢を張るだけのカス野郎が!」と心の中で毒づきつつ、ジェントルにウィンカーを出して左に避けます(慌てて避けるのは良くないです。奴らはアホな上に短気なために左から抜きにかかってる場合があります)。・・・まあ、基本的にそうした不愉快な事態にはならないよう、流れに紛れる走りを心がけますが。
要はオービス光らすのが趣味とかじゃない限り、必要十分な巡航性能はあるということです。
十分な程度には効きます。
乗り始めた頃には、「弱いなコレ!」と思いました。ちょっとハードにブレーキかけてみようと思ったら危うく交差点に突っ込むかと思ったり。
けどそれは、以前に乗っていたZX-6Rの感覚があったからだと思われます。車体に慣れてきてからは、まあこんなものと思うくらいには効きます。というか、これ以上ブレーキそのものが強くてもタイヤが持たないよな、という感じです。つまり、少なくとも、前後ともやすやすとロックできますし、効かない状態から急にロックするガッツンブレーキというわけでもないです。
なかなか良いです。もちろん、250なりにですが、気持ちよく加速します。
十分にパワーバンドに入れた状態で高速道路の巡航速度は出ますから、高速の合流とかは気持ち良い伸びを堪能しつつ、本線入口では流れに完全に同調してらくらく合流することできます。
60km/hくらいまでの加速なら、わりといい感じです。多少排気量が大きくても重いバイクや初心者的ライダーにはそう引けをとらない気が。もちろん、本気系大型スポーツには一瞬で置いてかれますが・・・。
でも軽いし結構トルクある感じなので、ゼロヨンならだいぶ早いかも(※0-4m加速。400mではない)。
楽しいです。速いかどうかは測っても競ってもないから知りませんが、楽しい。
1車線で寂れててクルマの少ない、町道や林道の峠なんかが最高に楽しいです。高速コーナーになる有料観光道路系ワインディングとかは、楽しいには楽しいけどちょっと不安も感じます。
関東の例に限られてしまいますが具体的に言えば、
楽しいです。
あえてNinja250SLで楽しむのに最適な場所と問われれば、私としては舗装林道を挙げます。
上記の通り、細かいコーナーが楽しいというのもあるが、なにせ車体が軽いのと、わりと低回転でのトルクがあるのが主要な理由。
落ち葉や砂には気をつけているつもりだけど、それでも何度か踏んで滑ったことがあります。が、車体が軽いこともありわりと踏みとどまれるし、やたら路面が悪い場合は回転を落としてトコトコ走りもわりとそつなくこなせる。
しかも、車体が軽く小さいせいで、「もしかしてこの道、もう少し先で未舗装とか行き止まりになるんじゃねえの?」という気がしてもわりと気楽に進める。まあ、Uターンは何とでもなるか、という気持ちで気楽に先へと進めます。
買って半年経っても、しげしげ眺めて「なかなかカッチョいいバイクだよな」と思います。もちろん、250の中でもわりと低価格路線なので、細部の仕上げなどに「安いな」と思わせる部分も多いのですが、何というかうまいことやってますね。たぶん、タンクとカウル、フレームといった基本部品の造形が凝ってるのが良いんでしょう。
道の駅などで停まっていると、よく年配の方に「速そうなバイクだね!」と声をかけられます。どこをどの程度勘違いしてもらってるかは不明ですが、バイクに詳しくない人から見ても、何となくイカした感じに見えるらしいことは確かです。
スポーティな走りがしたくて、かつライトに楽しみたいならうってつけ。
なんにしたって気楽な感じです。
逆に言えば、ずしっとした所有感のようなものが大事で、他車を圧倒するような何かを求めているような人はやめておいた方がいいでしょう。どうしたって軽い(印象的にも)し、市街地や、ひらけた観光道路では大型や四輪スポーツに軽く千切られます。
ゴーイングマイウェイとかマイペースとかで、自分の走りを楽しめれば十分という素直な気持ちで乗れる人か、「まあ真っ直ぐの道は先行っとけよ」という捻くれた気持ちで楽しめる人か、そのいずれかの人にはぴったりと思います。
自分はどっちかと言うと後者ですが、それで林道みたいな道でリッターSSに千切られればそれはそれで「すげえなアイツ」と思いますので、どっちにしたって愉快です。
サーキットユースでも人気のSLですが、私はサーキットにはまったく行っていません。
舗装林道を狙ったツーリングがもっぱらの使い道で、総走行距離は4000km弱くらい。そんな使い道での情報にご興味にある方は、以下どうぞ。
そろそろあちこちでインプレもレビューも出尽くしている気はしますから、不偏不党のレビューとはまた違ったものとしてご参考になるよう、主観たっぷりで記述します。
燃費
だいたい、30km/lは超えます。私の満タン法による直近の燃費は32km/lでした。ツーリングのみの用途ですが、ツーリングは一般道と細い峠を多めにしますし、高速道路もわりとガンバル系です。5000回転以下で走ってるようなことは稀という感じのスタイルですが、このくらいの燃費です。
航続距離
タンク容量11Lと上記燃費からすると、350km近く行けるかということになります。けど、そこまでギリギリを攻めることもないでしょうから、300km以内では給油するように心がけてます。
LED燃料系には少し注意が必要です。タンク形状のせいだと思いますが、最初のうちは全然減りません。数10km走ってもフルゲージで、「このバイクガソリンいらないんじゃねえか」という錯覚すら覚えます。
が、「んなワケねえだろ」と言わんばかりに、減り始めると一気に半分くらいにまで減ります。慣れないうちは「バカな?ついさっきまで満タンだったはず・・・!?」と驚愕したりしちゃいますが、トリップメーターをちゃんと活用していれば驚かずにすみます。
ポジション
自分は167cmと成人男性としてややチビであり、かつやや短足です(小学校とかで「身長は低いけど座高は平均値だね」と言われて傷つくような)。
それだと踵までべったりとはいかないのですが、両足が余裕をもって接地するのは確かで、普段の取り回しには非常に安心感があります。足漕ぎバックも楽です。
前傾姿勢がキツいと評判ですが、確かにキツいです。大型本気系SSほどじゃないにしても、窮屈なのは確か。ずっとハンドルしっかり握ってツーリングしてたら腰に来ると思います。
ただ、自分はよく片手か両手を放して背中を伸ばしたり、巡航時はグリップに指先を乗せる程度にしていたりするので、丸1日のツーリングくらいならば、さほど腰がー、背中がー、というようにはなりません。(まあ、バイクという乗り物が基本的に背中や腰に負担をかけると思うので、その程度の苦痛はありますし、泊まりで数日となれば来るものがあるでしょう。)
ステップ位置はちょっと変です。
何が変て、右のステップに普通に足を乗せると踵がマフラーにあたる辺りが。おかしいだろコレ。
まあ、気にしなければいいのと、自分はマフラーを変えたのでもう当たりません。
位置が意外と低く前にありますので、自分はよくつま先をステップに乗せて「エアバックステップ(チェンジ・ブレーキ不可)」で乗ってます。
横幅はオフ車のようで、取り回しの上では非常に楽です。ただし、駐車している姿には、「横から見ると大きそうだが近づいてみると嫌に細っちょろい」という微妙さがあります。まあ、それも味ですがね!
タンクは上が広がってるので、タンクバッグは普通に安定します。
先日、1泊2日522kmのツーリングに行きましたが、過去に乗ってたバイクに比べてひどく疲れるとかはなかったです。
最高速
ズバリ、時速150数キロです。あとは風や傾斜、体重や荷物で数キロの前後がある程度でしょう。
測定方法は企業秘密ですが、まあ、乗ってからなら計算もできますよね。トップギヤで最大馬力の回転数の半分の回転での巡航時の速度の2倍くらいが最高速と考えます。バイクは機械ですから、だいたいその通りの数字になるものです。
高速道路の巡航性能
上記の通りなので、問題ないです。
追い越され車線の通常の速度なら、さほどエンジンが唸ることもなく楽々クルージングです。追い越し車線だとちょっとエンジンから頑張ってる感じの音がしてます。それでも通常の流れには乗れますが、空いてる状態だとたまにやたら飛ばす外車とかに嫌な感じでビタ付けされます。そういう場合はまあ、「安全圏で虚勢を張るだけのカス野郎が!」と心の中で毒づきつつ、ジェントルにウィンカーを出して左に避けます(慌てて避けるのは良くないです。奴らはアホな上に短気なために左から抜きにかかってる場合があります)。・・・まあ、基本的にそうした不愉快な事態にはならないよう、流れに紛れる走りを心がけますが。
要はオービス光らすのが趣味とかじゃない限り、必要十分な巡航性能はあるということです。
ブレーキ
十分な程度には効きます。
乗り始めた頃には、「弱いなコレ!」と思いました。ちょっとハードにブレーキかけてみようと思ったら危うく交差点に突っ込むかと思ったり。
けどそれは、以前に乗っていたZX-6Rの感覚があったからだと思われます。車体に慣れてきてからは、まあこんなものと思うくらいには効きます。というか、これ以上ブレーキそのものが強くてもタイヤが持たないよな、という感じです。つまり、少なくとも、前後ともやすやすとロックできますし、効かない状態から急にロックするガッツンブレーキというわけでもないです。
加速
なかなか良いです。もちろん、250なりにですが、気持ちよく加速します。
十分にパワーバンドに入れた状態で高速道路の巡航速度は出ますから、高速の合流とかは気持ち良い伸びを堪能しつつ、本線入口では流れに完全に同調してらくらく合流することできます。
60km/hくらいまでの加速なら、わりといい感じです。多少排気量が大きくても重いバイクや初心者的ライダーにはそう引けをとらない気が。もちろん、本気系大型スポーツには一瞬で置いてかれますが・・・。
でも軽いし結構トルクある感じなので、ゼロヨンならだいぶ早いかも(※0-4m加速。400mではない)。
コーナリング
楽しいです。速いかどうかは測っても競ってもないから知りませんが、楽しい。
1車線で寂れててクルマの少ない、町道や林道の峠なんかが最高に楽しいです。高速コーナーになる有料観光道路系ワインディングとかは、楽しいには楽しいけどちょっと不安も感じます。
関東の例に限られてしまいますが具体的に言えば、
- 奥武蔵グリーンラインやその周辺は楽しい
- 三峰神社への参道?のワインディングは楽しい
- 箱根の有料ワインディング(スカイライン系)はイマイチ。楽しいは楽しいが、ちょっと不安も感じる。
- 日光いろは坂(上り)は楽しい。パワー不足を感じるが、逆に安心してレブリミットまで回せるので全開感を堪能できるし、曲率もほどよく感じる。
- 奥多摩周遊道路はこのバイクで行ってないけど、記憶からするとたぶん楽しめる。
林道
楽しいです。
あえてNinja250SLで楽しむのに最適な場所と問われれば、私としては舗装林道を挙げます。
上記の通り、細かいコーナーが楽しいというのもあるが、なにせ車体が軽いのと、わりと低回転でのトルクがあるのが主要な理由。
落ち葉や砂には気をつけているつもりだけど、それでも何度か踏んで滑ったことがあります。が、車体が軽いこともありわりと踏みとどまれるし、やたら路面が悪い場合は回転を落としてトコトコ走りもわりとそつなくこなせる。
しかも、車体が軽く小さいせいで、「もしかしてこの道、もう少し先で未舗装とか行き止まりになるんじゃねえの?」という気がしてもわりと気楽に進める。まあ、Uターンは何とでもなるか、という気持ちで気楽に先へと進めます。
積載性
いままで後ろに荷物積んだことがないのでよくわかりませんが、ツーリング先で他人のNinja250SLを見ているとサイドバッグ(ちょっと箱みたいに見えるやつ)を付けていることもしばしばあり、普通に似合ってるので、実は特別に悪いということもないのかなと思ってます。とりわけ良くもないだろうけど。見た感じなど
いいと思います。買って半年経っても、しげしげ眺めて「なかなかカッチョいいバイクだよな」と思います。もちろん、250の中でもわりと低価格路線なので、細部の仕上げなどに「安いな」と思わせる部分も多いのですが、何というかうまいことやってますね。たぶん、タンクとカウル、フレームといった基本部品の造形が凝ってるのが良いんでしょう。
道の駅などで停まっていると、よく年配の方に「速そうなバイクだね!」と声をかけられます。どこをどの程度勘違いしてもらってるかは不明ですが、バイクに詳しくない人から見ても、何となくイカした感じに見えるらしいことは確かです。
総評
まあ、端的に言えば見た目の印象そのまんまです。スポーティな走りがしたくて、かつライトに楽しみたいならうってつけ。
なんにしたって気楽な感じです。
逆に言えば、ずしっとした所有感のようなものが大事で、他車を圧倒するような何かを求めているような人はやめておいた方がいいでしょう。どうしたって軽い(印象的にも)し、市街地や、ひらけた観光道路では大型や四輪スポーツに軽く千切られます。
ゴーイングマイウェイとかマイペースとかで、自分の走りを楽しめれば十分という素直な気持ちで乗れる人か、「まあ真っ直ぐの道は先行っとけよ」という捻くれた気持ちで楽しめる人か、そのいずれかの人にはぴったりと思います。
自分はどっちかと言うと後者ですが、それで林道みたいな道でリッターSSに千切られればそれはそれで「すげえなアイツ」と思いますので、どっちにしたって愉快です。
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