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Ninja250SLで行く秩父の奥キャンプツーリング

夏休みは暑すぎる・混みすぎる・家族サービス多めのためにツーリングには行かないのが恒例になってますが、9月に入り時間も少しなんとかなったので、かねてより考えていたキャンプツーリングに、ついに行ってきました。


車体に対していやに巨大なフィールドシートバッグ


行き先は、秩父・・・の奥の、長野。本当は、他に行ってみたいところがあったのだけど、台風が接近しているのと秋雨全線の影響で天候が不安定だったので、比較的天候が良く、かつもし状況が悪過ぎれば帰って来れる程度の場所として秩父方面に。けど、秩父もあまり天気がよくなかかったので、おなじみのぶどう峠を越えて 長野県、北相木村にある長者の森キャンプ場に行くことにした。

いつもの相方、Pくんも同行。彼は関係ないと言うけど、ばくおん!が始まった頃に免許取った男が「ゆるキャン▲」が始まった頃にテント買っていれば、関係ないとは思えない。まあ、動機はなんでもよいが。

朝の8時過ぎに家を出る。この日のために調達しておいたフィールドシートバッグ。すべてのキャンプ道具を収納してあるので、積み込みは簡単。ただ、普通にリヤの荷掛けフックを使うとバッグが前に進んできて背中にあたるので、ナンバーのネジフックに後ろの紐を引っ掛けて搭載。ナンバーの台座はプラスチックなので、これ折れねえかなと非常に心配ではあったのだが、よく考えたらバッグの紐自体、プラスチックのD環やバックルで繋ぐのだから、まあ大丈夫だろう。ABS樹脂(たぶん)の力を信じるとしよう。

秋の連休とあって、道路はかなりの混雑。途中、関越所沢ICの入り口を通ったら大渋滞だったりしたが、俺は高速乗らないのでさほどは困らなかった。

待ち合わせは芦ヶ久保にしていたが、P君が早く着いて居心地が悪いとメールしてきた時点で俺はまだ奥武蔵グリーンラインだったので、待ち合わせ場所を定峰のカフェに変更。

SLは社外が非常に軽いだけに、後ろに積んだ荷物がハンドリングに与える影響はとても大きい。いつものヒラヒラ感がなく、ぐいっぐいっと曲げていく感じの乗り味になって最初は不安が大きかったが、徐々に慣れてきてまあこんなもんかなという気分になってきた。

グリーンラインには栗の木が多く、あちこちにイガが落ちている。潰れて傷んでいるものが多いが、よく見れば多少は状態の良いものも見当たる。



山栗

せっかくなので、ちょっと止まってせっせと集める。食料現地採集は男のロマンだ。ハンター生活の気分で楽しい。特産キノコ的なものもたくさん見かけたが、死にたくないのでキノコ採集は止めておく。


奥武蔵グリーンライン、ガスる

天気予報では秩父も日中は晴れるはずだったのだが、どうもそういう気配がない。さいたまを出てからずっと曇天だったが、ついにはガスってくる始末。

まあ、それもまたアドベンチャーな雰囲気でよいか。

11時前くらいに、定峰のジェラテリアHANAに到着。ここは何か小洒落てんな、くらいに思ってスルーしていたが、一度行ってみたらホットドッグが非常に美味くて、それからは何度か訪れている。


毎度毎度、「次はホットドッグ以外を食おう」と思うのだが、どうもついこれを頼んでしまう。ウマいんですよ。肉もパンも。ピクルスとコールスローも良いし。

今回は初めてジェラートも食ってみたが、これも美味かった。美味いなこの店。都内の有名な何たらネスバーガーとかを食ったらガッカリする程度のシビアな味覚?の俺が絶賛する程度には美味い。でもちょっとマスターが忙しそうで大丈夫なのかね?という気がしたが・・・俺にとっては秩父ツーリングの楽しみとなっているので、ぜひ今後とも頑張っていただきたい。

ここはWiFiも使えるので、食後のジェラートを舐めつつコーヒーを啜りつつ(コーヒーも美味い。なんとかバックスとかよりぜったい。)、キャンプ地を相談。この時点では武甲あたりも候補に残していたが、やはり長者の森までは行ってしまおうと。

WiFiはバッチリでも電話の電波は微弱だったので、少し秩父の方に移動してから電話をかけ、当日予約を完了。非オートキャンプは1000円というのもリーズナブルだし、山奥過ぎてウェーイ系がまず来ないだろう場所なので、あとは食料調達をしつつ目指すだけだ。

道の駅荒川に寄って、秩父ワイン、源作GKTとミョウガを調達。ワインは家でよく飲むが、最近は安いもので、もっぱらアルパカなどワンコイン系ばかりなので、1500円くらいというのはちょっと高級に感じてしまう。それでなかなか飲む機会もなかったが、今回はぜひ酒はこれを飲もうと事前に考えていた。なので、行き先は長野になってしまったがともかく秩父ワイン、ゲットだぜ!ということで。

その後、志賀坂峠は飽きたので土坂峠を越えて上野村に到達するも、村内の農協スーパーが思う以上に貧弱で食料の入手に困難が生じる事態に。

が、道の駅上野で冷凍の猪豚ホルモンおよびロースおよび、直売の舞茸、椎茸、茄子、ピーマンを確保。スーパーというより商店な農協スーパー?で、デザートとしてのマカダミアナッツチョコおよび缶ビールも確保し、まあまあ良いのではないか?という成果を得る。

ちょっと、上野村の限界集落ぶりを舐めていたなと反省しました。もうちょっとデカい食料品店があるかと思ってた・・・。まあ、そこそこは手に入ったからいいけど。



旅仕様。非常にバランス悪い感じ(笑)

ぶどう峠はいつものように道が悪く、悪天候が続いたせいか路面に苔が育ってリアルにグリーン・ライン化していた。


ガスも出てるが、少し紅葉も。

が、ぶどう峠を越えるとガスが晴れ、青空も覗いた。いい気分ですこし降ると、ほどなく長者の森キャンプ場。

入り口は、クリスタルラインツーリングの帰りなどに何度も通っていたのですぐにわかる。

受付を済ませてキャンプサイトへ。受付に北相木村産の松茸が売っていて、とても良い香りがしていたが、3000円くらいしたのでちょっと怯んでしまった。1500円だったら迷わず買ってたのだが・・・。

肉解凍中。

さて、P君とそれぞれ自分のテントを設営し、飯の準備。というか、飲み始めた。

まずは、ぬるくなる前にと缶ビール。手っ取り早い摘みをと、ミョウガに上野村で調達しておいた十石味噌をつけて齧る。それから立派な椎茸をソテーにして食う。これは単純だが美味いし野趣もあるのでいい。

続いて茄子を半切りにして焼き、味噌を塗って食う。これも極めて単純だが摘みとしてはバッチリだ。

秩父ワインGKTはまともにコルク栓だったが、P君のビクトリノックスにはコルク抜きがついていたので愉快に栓抜き。外でワインの栓抜くのは気分がいいなあ。

俺のビクトリノックスはソルジャーなのでコルク抜きがない。ここは何か考えておかねばなるまい。

赤ワインと焼きナス味噌はなかなか相性もよい。GKTは、なんだろう、パンチは効いてないが、軽め甘めで飲みやすいと感じた。かと言って、ペットボトルのワインのようにジュースみたいな味なわけじゃなく、ちゃんとワインらしい滋味のある味なので、結構いいなと。そのうちもう一度買って家でも飲んでみようかなと思う。・・・と書いてから念のためググってみたら、やはりわりと評判はいいみたい。清酒の武甲もそうだが、秩父は水がいいので酒が美味いんじゃないかね。生産量がたいしてないので全国的には有名じゃなくても。

その後、猪豚ホルモンにピーマンと残りのナスを添加し、ホルモン焼きを。

さらに、持参した袋どん兵衛鴨だし蕎麦のつゆにキノコと猪豚ロースを添加して鍋を。ちょっと水を欲張りすぎて味薄くなったけど。

〆にそばを入れて食い・・・。温度管理が悪くてブルーミングしたマカダミアナッツチョコをつまみ、P君持参のチーズをつまみ、ワインが切れたし冷えてきたので俺が持参したウイスキーをお湯割りで吞み。



飲んでばっかで、こんなどうでも良い写真しかなかった

うーん。ちょっと欲張り過ぎた気がする。なんか一生懸命食う感じになってしまってちょっと食べ疲れてしまったよな。

拾った山栗は投げやり気味にホイルで焼いて、いくつか上手いこと焼けたのを食った。小さくて食べ応えはないが、味は良い。

そんなこんなしながら、久しぶりのキャンプの夜は更けていく。

P君は仕事仲間だが、ここではその話はせず。かと言って、恋バナでキャッキャ言うような齢でもない。バイクや道具や料理のことなど、ボソボソとどうでもいい話をしつつ、ひたすら飲んで、10時過ぎには寝た。

・・・が、3時頃には目が覚めた。ちょっと寒かったし、小便もしたい気がしたのだが、何よりそろそろ晴れているのではと思ったので、テントを這い出て広場へと。

果たして、空には星が輝いていた。予報通り夜中には晴れたようで、少し雲があったが、目が慣れてくるとかなりの星が。時間も遅いのでオリオン座が昇っていて、目をこらすとその脇にうすく天の川も。15分くらい眺めていたと思うが、そのうちに3つ、流れ星も見つけた。流れ星というのもまた乙女チックだが、しかしやはり綺麗なものだ。



林間サイト。この日は雨後で湿気ってたのが玉に瑕だったが、乾いてればかなり快適ではないだろうか。

翌朝はせっかくなので持参した米1合を炊いた。最初におにぎり1つを作り、残りの半分ほどは上野村のとうがらし味噌をのっけただけで食ったが、これはなかなかどうして美味かった。さらにその残りは、P君に昨夜の残り物であるナスと舞茸を使った創作料理を命じた結果できてきた、ナス舞茸コンソメ汁に、さらに十石味噌とP君提供のチーズ、出がけに気まぐれて自宅の菜園からちぎってきたバジルを加えて、謎のリゾット風何かを作って啜ったが、これが、予想に反して普通に美味くてびっくりした。おそらく、SPG(Salt, Pepper, Garlic)+ジンジャーも振っておいたりしたのが良いのだろう、うん。


10時に長者の森をチェックアウトした時点では晴れていたが、雲がどんどん多くなる。

ぶとう峠を越えたあたりでお握りも食い、道の駅上野までは一気に走る。少し休んで、道の駅万葉へ。ここで確かよい栗が売っていたはずだ・・・と、期待通りに利平栗なるものを400円でたっぷり購入し、土産とする。

再び土坂峠を越えて秩父の芦ヶ久保に到り、ここでP君とは解散。


武甲山は雲の中

芦ヶ久保からグリーンライン(大野峠)へ登っていく道は、振り返ると武甲山がよく見える。が、この日はせいぜい1000mちょっとしかない武甲山の山頂がすっぽりと雲の中に隠れていた。

台風も近いので天候がやはり不安定なようだ。無理くりキャンプに出てきたが、雨には遭わずにすんで良かった。

特に帰りに多かったわけでもなく写真も適当なのでちっさく載せておくが・・・



秋の秩父界隈を走ると、そこかしこでヒガンバナとキバナコスモスの群生がそこらじゅうで目につく。綺麗だなといつも思うのだが、その綺麗な花の群れの中をハイペースで駆け抜けるのがなんだか楽しいのでついつい写真などは帰り際の適当な場所で適当にスナップを撮るくらいになってしまう。

早めに帰宅したのでこの日はゆっくりと家族と晩飯を食いつつ、ビールを飲んで寝た。

P君はバイクのキャンプも自前の道具のキャンプも初だったはずだが、俺はそこはベテランだ。とはいえ、実は北海道やら九州やらにキャンプツーリングをしていたのは学生の頃の話で、もう20年ほどは、民宿泊まりのツーリングは何度かあるものの、キャンプツーリングは一度もやっていなかった。

なので、いろいろと気を遣うところもあり、結構疲れてしまった。が、やはりバイクのキャンプというのは、車でのそれとは違う独特の楽しさがある。いまは仕事柄、長期のキャンツーはなかなか難しい状況だが、SLにもキャンプ道具が積めることはよく確認できたので、これからちょこちょこ行ってみようと思う。

・・・・けっして、ゆるキャン△の影響ではないと繰り返しておく。



万場で買った利平栗と、グリーンラインで拾った山栗


さて、買ってきた栗の1/3ほどは、翌日に栗ご飯にした。これは非常に美味かった。

そして残りは、


渋皮煮(ブランデー風味)

渋皮煮を作ってみた。あく抜きのループ作業に若干めんどくささがあるものの、さほど難しいところもなく作れたが・・・これがすげえ美味い。マロングラッセ並みに美味い。

400円でこんなに立派な栗を存分に楽しめるとは・・・栗が売ってるうちにもう一度秩父方面に行ってきたいが・・・なんとかなるだろうか?

(と思って現在2週間後、悪天候と体調不良の連続で、「栗が!落ちきってしまう!」と悶々としている今日この頃です)

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