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Ninja250SLで行く延命水クエストとミックスホルモン

もうブログ書くたびに呪文のように唱えているけど仕事が忙しい。それに加えて土曜は家庭の用事もありバイクには乗れなかった。今日は日曜、どうしようかと思ったが、疲れも溜まっているので前日、ひさびさに11時には寝て、朝は8時まで寝ていた。結果、だいぶ頭もすっきりして、少し仕事の残りを片付けて、10時には、今日はもう休むぞと決めた。

森に馴染むライムグリーン


用意をして、とりあえず時間もあまりないし秩父でいいかとマイNinja250SLを発進、とその瞬間に早速AIキャンセルの効果が現れた。

つまり、立ちゴケした。



作業後にテストでエンジンかけた時も感じたが、エンストしやすくなってんだよね、なんだか。自宅は住宅街で、家の前は袋小路の私道になっている。さっきまで向かいの家の小1女児が玄関前で靴洗いをしていたし、何か静かにしないといけない気分でアクセル閉じ気味でUターンしようとしたら、見事に傾いた状態でエンスト。

ただ、左足で踏ん張りきれず飛び降りても左手は離さず、フン!とバイクを起こした結果、左ステップが地面にコツンと当たっただけで済んだ。さすがSL(Super Light)!大型バイクだったらもう左ウィンカー捥げてたね。

なに食わぬ顔で発進したが、メンタルが落ち着きない感じになっていたので、自宅からほど近いコンビニでいきなり休憩。缶コーヒーを飲んでタバコを一本つけて、バイクの傷がステップ裏のささやかな擦れ程度なのを確認し、屈伸してから再スタートしたのは10時40分であった。

国道463はそれなりに混雑していたが、バイパスで道幅が広い上にSLは細いので息をするようにすり抜けが可能であり、渋滞によって時間がかかるというのはそれほどない。


巾着田


曼珠沙華の群生地として有名なところ。寄る予定はなかったのだが、鎌北湖を目指す途中で看板があったので、そういや時期かと思い、案内を辿ってみた。

が、着いてみたら入り口に「開花時期は過ぎました」という身も蓋もない告知。それでも祭りは開催中なので、駐車場への車は列をなして渋滞中。なんとなく並んでしまったが、駐車料金500円払って枯れた彼岸花を見ても仕方ねえやなと、車列をすり抜けてそのまま出口に向かった。駐車場整理のおじさんが無賃駐車かと思ったらしく走って追いかけてきたが、出口を指さしてジェスチャーしたら納得していただけたようだった。



五常の滝

横瀬駅からバイクですぐ、五常の滝。

巾着田で時間をロスした上にガソリンスタンドを求めてR299を戻るというさらなるロスがあったが、ガソリンを入れ、高麗駅前のローソンでおにぎりを買い、少し柔軟体操をして。

ここからR299を少し進んで武蔵横手の駅が見えたあたりで、やたらに細い道を右に入る(なんとか云う民宿の矢印が出てる)と、顔振峠に出ることができる。

時期柄なのか、何かの雑誌にでも出たのか、やたらめったらハイカーが多い。熟年ハイカーはどこでも見るが、素人臭いジャージの親子連れや、キメキメの山ガールグループまでいたので、何か・・・何なんだろう?

峠に出るまでの途中、五常の滝というのがある。踏み分けを渓に降りた先にあるのだが、その入り口が地味すぎて何度か通ってもつい通り過ぎてしまってまだ見たことがなかった。だが今回は、何か観光アピールをしようと施設を作っているところのようで、見つけやすかった。

林道沿いに建てようとしている建築物はまだ基礎しかなくなんだかわからなかったが、滝に至る道に10個くらいの小さな新しい木の社があった。韓国というか朝鮮スタイルだと思う。実際のところ、立て札にも廟とあった。韓国には昔、観光旅行をしたことがあるが、いわゆる寺院というものも廟だった覚えがある。過去の聖人を祀るスタイルなんじゃなかったか。うろ覚えだけど。

実際、その10個くらいのささやかな廟には名札がついていたが、大御所では孟子に朱子。知らないところでは中江藤樹、熊沢蕃山など。Wikipediaによると二人とも陽明学の大家だそうで、なるほどそういう括りかというのは納得だ。ただ、その中江だとか熊沢というのは京都だとか岡山だとかで活躍したらしいので、秩父には別に縁はなさそうな感じだ。おそらく、高麗神社の流れでの儒教的ななんやかやでの朱子学的な何かのリスペクトがあのあたりにあってということなのだろう。まあ、ふーん、というくらいの感じなので、それ以上頑張って深掘りして調べるほどの気力はない。なんにせよ、あのあたりに古い朝鮮の文化的影響があり、それは今なお一定の影響力があるらしいということは理解した。

とりあえず滝から流れる渓流を眺めつつ、おにぎりを食った。

孟子廟とか朱子廟とか


奥武蔵グリーンラインとAIキャンセルの効果

横手からの林道はハイカーに気を使ってほぼ徐行をしたが、峠に出て奥武蔵グリーンラインに入れば、多少は道幅も出るしハイカーや自転車もいつも通り程度になったので、ここからはいよいよ楽しい峠道の始まりだ。

バイパスを走っている時から薄々は感じていたが、やはりなるほど、エンジンブレーキはどうやら弱くなっている。おかげで、リヤブレーキを使う機会が増えつつ、コーナーの侵入で過剰な失速が避けられ、スムーズに走れるように感じた。

峠道ではブラインドコーナーが多いし、カーブミラーもそこまで信用できない気分なので、コーナー侵入時にはかなりスピードを殺している。エンジンブレーキはスピードが遅いと一層効くような感じがあるから、そうすると本当に失速してしまい、車体の向きを変えるのもアクセルを開け始めるのもなんだかギクシャクする感じがしていたのだが、それがわりと改善されたように思えた。

低速時のエンスト率が上がっている気もするが、まあそれくらいはいいか、という感じだ。

苅場坂峠はやはり最近、人が多い。一瞬かすめてやっぱりそのままスルーして、正丸峠に向かった。

正丸峠の途中


正丸峠もなかなか愉快に走れた。峠の茶屋の様子がふと視界に入ったが、どう見ても客がいなくスタッフと思しきおばちゃんがお茶しているだけだったので、これなら逆に寄ってみてもという気がしたが、さっき飯くったばかりなのでパスした。その昔、「俺サ」みたいな時代にはさぞ繁盛したのだろう・・・か?俺が免許を取った16歳の頃はまだレーサーレプリカブームで峠小僧の時代だが、俺自身はツーリンガーだったし、秩父方面には来たことなかったので知らないけど。

ただ、正丸トンネルが通ってからは寂れているのだろうことは間違いない。
正丸峠で検索して出てくるのが、もはや↓こんな。
http://ghostmap.net/spotdetail.php?spotcd=501

心霊スポット扱いですよ、この峠。道は狭く、荒れ放題・・・だそうで。そう言われても、奥武蔵グリーンラインとかから正丸峠に入ると、むしろ道が広くて走りやすくなったという印象をいつも受けるのでピンと来ないが・・・。クリスタルラインとかに比べたら人の気配も多くて断然安心感もあるし。カップルで肝試ししてるような連中と我々孤高のソロライダーでは「怖さ」に対するスタンダードが違うというものでしょうよ・・・。

まあ良い。

R299に再度合流し、道の駅あしがくぼへ。

今日も夥しい数のバイクがいた。幸いなことにファッキン旧車会みたいのはいなかったが、やはりどうもちょいちょいガラの悪そうな(実際にはせいぜいマフラーが煩くてファッションが威嚇的なくらいなのだが)がいて不快なので嫌だ。別に迷惑受けてないけど、俺はともかく徹底的に暴力を憎み平和を愛する人間なので、威圧的な人々は好きになれない。・・・けど、いい場所にあるんだよなここ。

ということで、小便だけして、今日は「延命水」をゲットして帰ることにした。


武甲・ 生川の延命水



秩父のひとつの側面、石灰の町。
高度経済成長の贄として削り取られた武甲山。

3年ほど前、バイクを買う前に武甲山に登山に来たことがある。その時、登山道まであるく道すがらに「延命水」という水場があったのを少し前に思い出した。
で、今日は麦茶をもってきた水筒もあるので、これに汲んで帰ろうと考えたのだ。

道を間違えて別の登山道の方に行ってしまったりもしたが、わかってしまえば道は簡単で、生川方面の案内にしたがってR299を西に曲がるだけであった。

武甲鉱業はいつ見ても勇ましい。
そして、なぜか神羅カンパニーを思い出す。


秩父の、石灰産地としての側面を雄弁に語る、今もアクティブな石灰工場を抜けると、道がぐっと狭くなる。武甲山の登山道に至る行き止まりの道なのだが、その途中に、「延命水」というやたらありがたい名前の水がある。

水を汲んで、ついでに歯磨きをして、あとは帰ることにした。

こんどここで水汲んでどっかでカップ麺作ろうかな。

延命水。夏でもとても冷たい。

苔が似合うバイク


定峰峠

帰りは県道11号で少し北上し、定峰峠から白石峠、都幾川を抜けて圏央道というコースにした。

ちょうど定峰峠に入るあたりで前方にほどよいペースで走るバイクがいて、着いて走るのが楽しかった。シリンダーヘッドが横に飛び出てたからBMWだろうか。まあ、前走ってる人が楽しかったかどうかは不明だが、気にしないでいてくれたらよいと思っている。
だいたい、こういうのは後ろから行く方が楽なのだし、別にレースしてんじゃないんだから皆んなが全力で走っているわけでもなし・・・。

白石峠に向かう道は単独走行だったが、道路をヤマドリが横断していた。茶色い体に1mくらいの尾をつけた大きな鳥だ。美味そうにも見える。こいつが、俺の接近に驚いて飛び立ったものの、なぜか俺の進行方向に飛び立ってしまったので、5秒ほど俺のすぐ横を飛んでいた。あんなデカい鳥が、手を伸ばせば掴めそうなところを飛んでいるというのが不思議な感じで実に面白かった。ちょっと写真を撮るのは無理だったが、写真が撮れたらなあ、と思うような光景だった。

定峰峠から白石峠に登っていく道は、最初走った時には減速帯などあるし路面も悪くて嫌だなと思っていたが、それより酷い道をたくさん走ったからか、最近はむしろこの道に入ると「ここからは路面も悪くないから楽だな」と考えてしまう。
僭越ながらコツを言えば、縦波?があるので、オフ車に乗って林道でも走ってる気分で常にシートからケツを浮かすくらいで走るのがいいと思う。そうすると、減速帯や窪みによる前後の揺れはさほど怖くない。


その後は、先行するバイクもなく淡々と峠を走り、都幾川へ抜けた。

都幾川に抜けて最初のあたりの路面のよい中速コーナーでちょっと深めに寝かせてみたら、少しだけだがフロントが滑った気がした。やっぱり、フロントタイヤの側面がもうダメな気がする。

かと言って、まだ後ろはかなり溝もあるのでやはり、あと1回フロントはTT900にして、次に前後でラジアル入れるか・・・。

秩父の至るところに咲いていた花。
キバナコスモス、らしい。

ちなみに、今日走った経路は全体的に上の写真のキバナコスモスがあちこち咲いていた。ライダーならご存知と思うが、黄色系の花というのは少し薄曇りくらいの時に肉眼で見ると、本当に光っているような鮮やかさがありとても綺麗だ。電球的な光とは違う、ネオンカラーのような。そこだけ彩度がやたらに高いような。

メキシコ原産の帰化種のようだが、俺は別に"在来"生物を崇め奉る狭量なナショナリストではないので、綺麗なものは綺麗で良いなと思う。


お土産

帰りがけに、R299とR140の交差点にある「ひつじや」でミックスホルモン200gを200円ほどで買ってきた。

これを黒鉄のフライパンで焼いて食った。うまい。今度はミックスじゃないの買ってみようかな。カシラとか。


ひつじやのミックスホルモン、220円分。うまい。

それと、延命水は水割りにして飲んでる。ただ、季節のせいか、若干、苔の風味がするような気がするなあ・・・・w

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