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秩父はうどんと角煮。

8月は天候も良くはなかったけど、それ以前に娘の夏休み期間中は休みのたびに家族での外出があって毎年ツーリングには行けない。まあ、どのみち暑すぎるのでいいような気もするのが、9月も迫り、かれこれ1ヶ月近くまともにマイニンジャ250SLを走らせていないので、どうにも辛抱ならんとばかりにツーリングに行ってきました。

行き先は、とりあえず秩父。昼前まで台風の影響で雨が降っていて出遅れたので、手近なところで済ますよりないという事情もあったが、それはそれとして秩父は気に入っている。

お馴染みの鎌北湖



鎌北湖は、今朝までの雨のせいで増水しているのでむしろ水は綺麗に感じた。岸辺にはメダカらしき小魚も見えた。


奥武蔵グリーンラインの謎の植物

苅場坂から大野峠へ向かうあたりから関東方面

狩場坂峠は最近は人が多いのでスルーする。その少し先の道端から覗いていた東側の眺望。良く見ればススキも。この日は涼しく、とりわけ秋の訪れを感じる。


いつもの武甲山
芦ヶ久保に向けて降りていく林道の、だいぶ下の方から。

道の駅芦ヶ久保はなんだか騒々しすぎて気に入らないのだが、P君も来るというので待ち合わせることに。

こんな昼間に来ることは少ないので、珍しく「ずりあげうどん」を食えるチャンスだったのだが、P君と相談してむしろ、営業時間ぎりぎりの豚みそ丼「野さか」を狙うことに。

一路、秩父市街へと走り、閉店の15時の人気店に14時半ころという良いタイミングで着いたが、「本日の営業は終了致しました」。駐車場は満車だった。休日だけあって、肉が尽きたのだろうか・・・。無念。

とりあえず腹が減ったので道の駅あらかわまでダッシュ。

ここの食堂はリーズナブルかつクオリティが高いし、営業時間も長めなので、秩父界隈で飯難民になりかけたら狙い目だと思っている。


冷たい肉うどん。680円。
晩夏にしては涼しい日ではあったが、さすがに快晴の直射日光は暑かったので、冷たいうどんを。

これが、680円という価格ながら、結構いろいろと具材が乗っていて美味かった。きのことか。食堂の厨房には数名のおばちゃんがいるが、いつもなんとなく「中島みゆきにわずかに似てるな」という印象が残るので、そういう人がいると思う。あまり人の顔をまじまじ見ないから覚えていないけど。

そのみゆきが、あげ玉とか行者にんにくラー油とかゆず胡椒とかミョウガとかの無料トッピングをどうぞとおっしゃるので、それらを全部乗せて、ちょっと混ぜて食ったら実に美味かった。また食べたいが、ここでラーメンまだ食ったことがないので次回はそれも気になる。

この店は豪華なソフトクリームも美味いので食おうかなと思っていたが、水を飲みつつ食休みしていると、いつものようにジブリのオルゴール曲がBGMで鳴っていて、「♫あの地〜平線〜・・・」という感じだったので、ふと「天空の学校」とかそういうのあったよなと思い出した。

なので、店を出て、「秩父華厳の滝」目指す。

吉田阿熊の集落の袋小路

だが、思い切り道を間違ったようで、阿熊という不思議な響きの名前をもつ集落に入り込んでしまった。袋小路らしく、旅行で来るようなところには思えず、自分たちの場違い感あるいは異邦人感が半端ない。が、道の側の沢は綺麗で、なんか本当はもうちょっと探索してみたいような気分もあった。

ここから割と大冒険で、何度か道を間違った挙句に町道284号を踏み外して変な林道を登ってしまい、舗装路で近道ではあったけど、びっくりするような急登坂(アクセルを緩めたら止まる、止まったらコケるという確信があった)をしたりの大冒険()であったのだけど、写真は撮り損ねて秩父華厳の滝。

日本の滝ランキング10位。どういうランキングかは知らない

以前に一度、一人で来た時より水量が豊富で見応えがあった。
駐車場に止めた時、軽トラでやってきたおじさんがちょうど駐車場の前の沢で釣りを始めた。ヤマメ狙いだそうで、ついついしばらく見てしまったが残念ながら釣れず。けど、カジカが釣れてた。

秩父華厳の滝はわりと人が来てた。お姉さん・・・と呼ぶべきか微妙なラインの女性3人連れがドライブに来て、おそらく入り口の看板を読み違えて、滝まではものの1分ほどで着くのを20分と勘違いしてるっぽい雰囲気で引き返しているのを見て「バカだな」と思いつつ、不親切な俺はとくに教えて差し上げるような真似はしなかった。

町道284を5分か10分か西へ戻って、天空の楽校へ。「楽」校だった。よくこんなところにカッフェなど開いたなと思う。


廃校喫茶。「天空の楽校」
廃校であることより、そもそもここに昔は学校があったことに驚く。そんなに子供いたのかと。まあ、全学年で10人とかそういうパターンなんだろうけど・・・。それにしたって。こんな頂上みたいなところで・・・。

P君は、「おそらく天空に住まう有翼人たちの学校であったのでしょう」と推察していた。なるほどな。・・・って、本当にいつも頭がファンタジーな男だな。

展示室?的な。

中に入れる展示室的なところには、70年代から80年代ころのアイドルのポスターや雑誌、それに車やバイクのカタログなどがある。

だが残念ながら俺は80年代に生きていたものの、アイドルに興味のない少年だったので感慨がない・・・。車のカタログは古いものもあったが、なぜかわりと新しいインプレッサのカタログもあって笑えた。P君はトイピアノでショパンを奏でていた。無理あったけど。


雲が出てしまったが、「天空」らしい眺め

眼下に西秩父を見下ろしながら、屋外のテーブルでコーヒーを飲める。

というか、初夏のクリスタルラインの「フィトンチッド」に続く、廃校喫茶シリーズである。あちらの方がいかにもアートで洒落乙な雰囲気。信州というか別荘地の空気があった。こちらの方が、秩父的というか埼玉的というか、ちょっと垢抜けない(失礼)。けど、俺はまあ、比べたらこっちが好きかな。

まあ、明快な理由はこれだ。


角煮てんぷらバーガー

せっかくなので食物を頼んでみた。当初はスイーツでも食ってやろうと思っていたのだが、わりと体が冷えていたのか、とっさに肉をチョイスしてしまった。

この角煮が、暑さ1cmほどはあり、わりとがっつり食べ応えがある。・・・俺は、肉が好きだ。

場所が場所だけにコスパのよい飯とは言えないが、でもそれなりに満足感があったのでもう一回行ってみたい気にはなった。名物らしい、「ちまき」が気になる。

その後、東側に山を降りて皆野方面に出た。R140で花園に出て関越道で帰ろうかと思ったが、R140のあまりのつまらなさに、途中で方向転換。何度か道に迷いつつ、結局、暗闇の東秩父の林道を走り回る羽目になった。二本木峠を抜けて、通るつもりもなかったモーモーハウスに出た。


モーモーハウスより夜の関東を望む

県道11号に抜け、R254へと。

東松山でP君と別れ、俺は川島から圏央道で帰宅した。

この日の走行は250kmほど。奥武蔵グリーンラインも走ったが、雨の影響で路面が酷く、ちょっと乗り切れなかった感覚だ。

とは言え、これからは良いシーズン。なんとか妻子をなだめすかして、仕事を必死で片付けて、またツーリングに行かないと。

野さかの豚みそ丼、 合角ダムのそばも食ってないし、他にも秩父で食いたいものはある。ちしまのホルモンも食いたいし、あらかわのアイスもまた食いたい。それに、秩父以外にも行きたいところはもちろんあるし、できればキャンプなんかもしてえなあ・・・。

最後だが、Ninja250SLはすこぶる調子よかった気がする。iMAPはいい感じだ。本当、デザインもハンドリングも気に入ってるので、買った時は間に合わせのつもりだったけど、まだまだこのバイクで楽しんでいこうと思う。製造終わるけど!w

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