久々の更新になりました。
そもそも、Ninja ZX-6Rを売った2、30万を元手にツーリングマシンとして買ったXJRがまったく気に入らず(状態が悪かったのが大きい気はするけど)、それを5万で売却してカブの新車を買うもすぐに盗まれるという逆わらしべ長者的流れで原付以外のバイクから遠ざかっていた自分が、10年近くぶりにリターンした時に選んだバイク。
その頃は、それこそ10年近く勤めた会社を辞め、独立して仕事を始める準備をしていたけれども、毎日一人で仕事をして、それが糧になるのかも怪しい日々が1年ほど続いており、鋼のメンタルを誇る私もさすがに煮詰まってきていました。
そんな中で陽気もよくなってきたある春に、「そうだ、バイクに乗ろう」と思い立つも、失業保険もとうに切らした自分には先立つ資金もなくローンの信用も怪しく(審査に通っても組める家計でもなく)、何か安くて、でも楽しめるバイクはないものかと探す中、目に止まったのはZ250SLというバイク。
軽量トレリスフレームのネイキッドに、昔に憧れた往年の名車ヤマハSDRに通じる魅力を勝手に感じ、試乗に行った店で、新車が30万を切っているという激安価格で販売されていたという理由で購入したのがこのNinja250SLでした。
購入時にバイク屋で、「来年は金を稼いでいるはずなので、MT07にすぐ乗り換える」などと言っていたのはわりとマジだったのだけども、そう簡単に儲かるようになるものでもなく、おいそれと大型バイクを買える経済的余力はなかなか得られず。
とは言え、それから1年と言わず2年、3年と経つ中で、ベンツのセダンを買うような金は稼げていなくても、バイクを乗り換える予算くらいは何とかという状況にはなって来ていました。
が、一方、このSLは、成り行きで買ったものの、乗ってみればなかなか楽しく。
南関東人だった自分は秩父には学生の頃に一度二度来たことがある程度で、いずれもR299でひたすら走って、長瀞あたりまで行って観光地価格の蕎麦を食って、「奥多摩や箱根と違って秩父はつまらん」という印象だったのだけど、さいたま在住の今、このSLで秩父を走りまわってみたら、その印象は180度変わりました。
なんと行っても、奥武蔵グリーンラインに代表されるような舗装林道や細かいワインディングが多く、またそういったところに入り込むと味のある茶屋や飯屋、カフェなどもある。そんな中を軽量の車体でヒラヒラと走るのは実に楽しく、気づけば4年も乗っていました。
が、最近はますます仕事は多忙になりつつも、体力は中年らしく低下傾向で、やはりもうちょっと楽にツーリングを楽しみたいなと。
高速道路で唸り続けるエンジン、低速の一般道での前傾姿勢、追い越し時のパワー不足など、ユーティリティ的な部分でのストレスが、気力だけではカバーし難いなと思うようになりました。あるいは、気力でカバーするリスクを負えないと思うように。
ま、理由はいろいろつけられるけども、やはり、そろそろ好きなバイクを好きに買ってもいいのではないか、という気持ちになったということはあるとも思います。
そんなこんなで、実はすでに少し前にニューマシンを契約しています。
納車が来週だというので、今日、Ninja250SLは売却することにしたのでした。
バイク歴はそれなりだから当然、ドナドナも何度も経験しているわけですが、今回はまたいつもと違う感傷がありました。
それは先ほど書いた通り、このバイクと、そして「次のバイク」というものが、自分にとっては「仕事をしっかり出来ている」ことを確認する尺度になっていたからということがあります。
バイクを買うために仕事をしているわけではけっしてないし、仕事の憂さ晴らしのためにバイクに乗っているわけでもないけど、やはり、仕事をしていてキツい時期はあるので、そういう時に「まあとにかく終わらせて週末はバイクでも乗ろう」、「まあとにかくバイク買えるくらいには稼がないと」そういったある意味で乱暴なモチベーションが、急場をしのぐ力になっていたところはあります。
そういう意味では、Ninja250SLは、細かい性能云々ではなく、必要な時に入手できたという一期一会において、私が人生を切り拓くための力になってくれた・・・と言っても、あながち言い過ぎではないように感じています。
クサいですが・・・我が小さき緑の忍者よ、楽しい時間をありがとう。
・・・と言ってこのブログをきれいに終わりにするか、それとも新しいバイクの話でも始めるか、それは来週慣らし運転でもしながら考えるとしよう。
寒かったり忙しかったりでさほど乗れていなかったのも事実ですが、全然乗っていなかったというわけでもないです。
冬にバッテリーが上がりかけていて、押しがけする羽目になったりしつつも、時間が出来れば秩父にジビエを食いに行ったりもしていました。
ですが、今日、ついに我が可愛らしきNinjaを、俗に言うドナドナの儀にて手放しました。
近所にて最後の日 |
そもそも、Ninja ZX-6Rを売った2、30万を元手にツーリングマシンとして買ったXJRがまったく気に入らず(状態が悪かったのが大きい気はするけど)、それを5万で売却してカブの新車を買うもすぐに盗まれるという逆わらしべ長者的流れで原付以外のバイクから遠ざかっていた自分が、10年近くぶりにリターンした時に選んだバイク。
その頃は、それこそ10年近く勤めた会社を辞め、独立して仕事を始める準備をしていたけれども、毎日一人で仕事をして、それが糧になるのかも怪しい日々が1年ほど続いており、鋼のメンタルを誇る私もさすがに煮詰まってきていました。
そんな中で陽気もよくなってきたある春に、「そうだ、バイクに乗ろう」と思い立つも、失業保険もとうに切らした自分には先立つ資金もなくローンの信用も怪しく(審査に通っても組める家計でもなく)、何か安くて、でも楽しめるバイクはないものかと探す中、目に止まったのはZ250SLというバイク。
軽量トレリスフレームのネイキッドに、昔に憧れた往年の名車ヤマハSDRに通じる魅力を勝手に感じ、試乗に行った店で、新車が30万を切っているという激安価格で販売されていたという理由で購入したのがこのNinja250SLでした。
購入時にバイク屋で、「来年は金を稼いでいるはずなので、MT07にすぐ乗り換える」などと言っていたのはわりとマジだったのだけども、そう簡単に儲かるようになるものでもなく、おいそれと大型バイクを買える経済的余力はなかなか得られず。
とは言え、それから1年と言わず2年、3年と経つ中で、ベンツのセダンを買うような金は稼げていなくても、バイクを乗り換える予算くらいは何とかという状況にはなって来ていました。
が、一方、このSLは、成り行きで買ったものの、乗ってみればなかなか楽しく。
南関東人だった自分は秩父には学生の頃に一度二度来たことがある程度で、いずれもR299でひたすら走って、長瀞あたりまで行って観光地価格の蕎麦を食って、「奥多摩や箱根と違って秩父はつまらん」という印象だったのだけど、さいたま在住の今、このSLで秩父を走りまわってみたら、その印象は180度変わりました。
なんと行っても、奥武蔵グリーンラインに代表されるような舗装林道や細かいワインディングが多く、またそういったところに入り込むと味のある茶屋や飯屋、カフェなどもある。そんな中を軽量の車体でヒラヒラと走るのは実に楽しく、気づけば4年も乗っていました。
が、最近はますます仕事は多忙になりつつも、体力は中年らしく低下傾向で、やはりもうちょっと楽にツーリングを楽しみたいなと。
高速道路で唸り続けるエンジン、低速の一般道での前傾姿勢、追い越し時のパワー不足など、ユーティリティ的な部分でのストレスが、気力だけではカバーし難いなと思うようになりました。あるいは、気力でカバーするリスクを負えないと思うように。
ま、理由はいろいろつけられるけども、やはり、そろそろ好きなバイクを好きに買ってもいいのではないか、という気持ちになったということはあるとも思います。
そんなこんなで、実はすでに少し前にニューマシンを契約しています。
納車が来週だというので、今日、Ninja250SLは売却することにしたのでした。
バイク歴はそれなりだから当然、ドナドナも何度も経験しているわけですが、今回はまたいつもと違う感傷がありました。
それは先ほど書いた通り、このバイクと、そして「次のバイク」というものが、自分にとっては「仕事をしっかり出来ている」ことを確認する尺度になっていたからということがあります。
バイクを買うために仕事をしているわけではけっしてないし、仕事の憂さ晴らしのためにバイクに乗っているわけでもないけど、やはり、仕事をしていてキツい時期はあるので、そういう時に「まあとにかく終わらせて週末はバイクでも乗ろう」、「まあとにかくバイク買えるくらいには稼がないと」そういったある意味で乱暴なモチベーションが、急場をしのぐ力になっていたところはあります。
そういう意味では、Ninja250SLは、細かい性能云々ではなく、必要な時に入手できたという一期一会において、私が人生を切り拓くための力になってくれた・・・と言っても、あながち言い過ぎではないように感じています。
クサいですが・・・我が小さき緑の忍者よ、楽しい時間をありがとう。
・・・と言ってこのブログをきれいに終わりにするか、それとも新しいバイクの話でも始めるか、それは来週慣らし運転でもしながら考えるとしよう。
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