2017年最後のツーリングと、2018年最初のツーリング。2回続けて銚子へと行ったが、やはりどうしても足りないものがある。確かに魚は美味かった。だが、バイクツーリングとしてどうしても足りないもの、それはバンク角だ。
銚子へのツーリングではいつも、帰りの高速のランプウェイでその日の最大のバンク角を叩き出してしまうという結末になってしまう。それが悪いことなのではないだろう。しかし、俺のマシン、Ninja250SLは、コーナリング性能以外に取り柄がないと言ってもよいバイクである。このバイクで1日ほぼ直立で走っているというのは、いわば高速道路に乗らない隼のようなもので、何とも物足りない感触が残る。
そんなわけ、埼玉県人は埼玉県人らしく、海などという異界の珍景のことは忘れて山に、秩父に向かうことにした。・・・まあ、そろそろ雪や凍結の心配もほぼないだろうし。
今年は記録的に暑い春で桜も一足早い散りっぷりだが、朝晩はやっぱひんやりするだろうということで、呑気に11時前に家を出た。実際は単に仕事の疲れが抜けてないという話でもある。
久々の峠道だし、用事もあるしということで、6時間のツーリングと決めて14時には折り返すと心に決めていざ西へ。
前回、銚子の帰りに首都高で紛失したので新調した2018年版ツーリングマップルを携えて。どうでもいいけど、この地図は年々分厚くなっている気がするが、その中でレポーターのおっさんのインタビューみたいなどうでもいいページが年々増えている気がするのはどうも釈然としない。そういうことは雑誌でやれよ。あるいはそれこそ「続きはウェブで」で十分だろう。厚みは邪魔なのだ。切ってしまおうかな。
なんてブツブツと不平を思い浮かべながらも軽快にR463を進み、やがて毛呂山へ。毎年思うが、毛呂山から鎌北湖に向かうあたりの集落の春の景色は何とも風情があってよい。
写真に撮るとなかなか雰囲気が出ないのだが・・・。山あいの扇状地的な農耕地で、小さな棚田があって小川が流れていて、菜の花の黄色が眩しくて、点在する桜の淡紅色と、紅白の梅に、その他にもいろいろな花が咲き、いくくかのちょっと古い構えの民家があり。
このあたりで何度か停車してしばし春らしい景色を眺めて、でも写真は難しいなあと思いつつ、鎌北湖。そして、「北向地蔵」の案内に従い奥武蔵グリーンラインへ。
峠道はおよそ半年ぶりに近いわけなので、飛ばしすぎないようにそろりそろりと行く。特に今年というか去年秋には一部に崩落があり交通量が減っているため、道路に砂やゴミが出ている恐れがあるかなと思い、「路面が確認できない限りはアクセルを開けないコーナリング」をいつも以上に徹底するよう心がける。
それでも、やはりこういうタイトな峠道は楽しい。進むにしたがい気分が高揚してくる。ひゃっはあ!とか叫びたくなるくらいだ。
苅場坂峠は去年あたりから人が増えたのは今年も相変わらずで、なんだか賑やかなのでスルーする。今日は、いつも寄らない定峰峠の小汚ない小屋みたいな茶屋のうどんでも食ってみよう・・・と思ってひた走ったのだが、なんだか店が閉まってた。残念。顔振峠の2件目の方の蕎麦屋も麺切れだったし。
しかしさすがに腹も減ってきたので、ふと思い出して秩父側に定峰峠を抜けたところの、ちょっと立派なうどん屋に行ってみた。看板にあったくるみうどんでも・・・と思ったのだが、メニューを見たら反射的にジビエ肉汁うどんをオーダーしてしまった。猪(ぼたん)、鹿(もみじ)のいずれかを選べるのだが、鹿ってちょっとパサパサしてたようなという記憶が過ぎったので猪を頼んだ。
店内はなかなかにオシャレだ。民芸風と言うのかもしれないが、モダンで品が良い感じでもある。爺さんと婆さんが切り盛りしているようだが、これは爺さんのセンスなのだろうなと思った。なんとなく。
で、出てきた肉汁うどんは、うまかった。この味もまた何ともセンス良くまとまっているというか、 上品な味で。味噌味の暖かいつゆには、根菜の他に山菜も入っていて、猪肉もブロックがゴロゴロといくつか入っており、存分に楽しめる。汁自体もしょっぱ過ぎたり、ニンニク生姜系がガッツリしてたりという感じじゃない。お品のよい味で美味い。もっとこう、いかにも山の男の飯ですみたいな臭みのあるものを想像してたから肩透かしなところはあったが・・・。もし次回に行ったなら、くるみうどんと、ジビエの一品料理でも食って見たい気がした。鹿のタタキとかいろいろあったので。
飯を食って、そろそろ折り返し時間も近かったので、秩父市街の方には抜けずに引き返すことにした。
再びの峠道を堪能しつつ、堂平山付近で出来心で少しダートを走ったりしつつ。
白石峠から都幾川に抜けて、圏央道経由でさいたまに帰還。
走行距離は200kmに届かない程度のショートツーリングであったが、なにせ久々にコーナリングが楽しかった。
気になったのは、終始バイクから異音がする、というか油の切れたチェーンがキュルキュルと戦車みたいな音をさせてたことかな。今度、近所の用品屋からセールのちらしが来たら替えに行こうと思ってるのだが・・・春のセールとかないのかね。
あともうひとつ気になったのは、帰りに都幾川の山の方でヤンガスを見たことだ。完全にヤンガスだった。なんだったんだ。山賊?
今年は花が散るのも早くて自宅周辺で花見をするチャンスも逃してしまったが、秩父の山にはちょこちょこと桜の木があって、走りながら連続的な景色の変化の中でこそ感じる花の花らしい美しさというのもあり、まあ、ゴザ敷いて酒飲むばかりが花見じゃないやなと言う気分もまた楽しかった。
さて、次回はがっつりと1日峠を走るツーリングにまた行こうと思っている。どこがいいか・・・。
銚子へのツーリングではいつも、帰りの高速のランプウェイでその日の最大のバンク角を叩き出してしまうという結末になってしまう。それが悪いことなのではないだろう。しかし、俺のマシン、Ninja250SLは、コーナリング性能以外に取り柄がないと言ってもよいバイクである。このバイクで1日ほぼ直立で走っているというのは、いわば高速道路に乗らない隼のようなもので、何とも物足りない感触が残る。
そんなわけ、埼玉県人は埼玉県人らしく、海などという異界の珍景のことは忘れて山に、秩父に向かうことにした。・・・まあ、そろそろ雪や凍結の心配もほぼないだろうし。
今年は記録的に暑い春で桜も一足早い散りっぷりだが、朝晩はやっぱひんやりするだろうということで、呑気に11時前に家を出た。実際は単に仕事の疲れが抜けてないという話でもある。
久々の峠道だし、用事もあるしということで、6時間のツーリングと決めて14時には折り返すと心に決めていざ西へ。
前回、銚子の帰りに首都高で紛失したので新調した2018年版ツーリングマップルを携えて。どうでもいいけど、この地図は年々分厚くなっている気がするが、その中でレポーターのおっさんのインタビューみたいなどうでもいいページが年々増えている気がするのはどうも釈然としない。そういうことは雑誌でやれよ。あるいはそれこそ「続きはウェブで」で十分だろう。厚みは邪魔なのだ。切ってしまおうかな。
なんてブツブツと不平を思い浮かべながらも軽快にR463を進み、やがて毛呂山へ。毎年思うが、毛呂山から鎌北湖に向かうあたりの集落の春の景色は何とも風情があってよい。
写真に撮るとなかなか雰囲気が出ないのだが・・・。山あいの扇状地的な農耕地で、小さな棚田があって小川が流れていて、菜の花の黄色が眩しくて、点在する桜の淡紅色と、紅白の梅に、その他にもいろいろな花が咲き、いくくかのちょっと古い構えの民家があり。
このあたりで何度か停車してしばし春らしい景色を眺めて、でも写真は難しいなあと思いつつ、鎌北湖。そして、「北向地蔵」の案内に従い奥武蔵グリーンラインへ。
峠道はおよそ半年ぶりに近いわけなので、飛ばしすぎないようにそろりそろりと行く。特に今年というか去年秋には一部に崩落があり交通量が減っているため、道路に砂やゴミが出ている恐れがあるかなと思い、「路面が確認できない限りはアクセルを開けないコーナリング」をいつも以上に徹底するよう心がける。
それでも、やはりこういうタイトな峠道は楽しい。進むにしたがい気分が高揚してくる。ひゃっはあ!とか叫びたくなるくらいだ。
苅場坂峠は去年あたりから人が増えたのは今年も相変わらずで、なんだか賑やかなのでスルーする。今日は、いつも寄らない定峰峠の小汚ない小屋みたいな茶屋のうどんでも食ってみよう・・・と思ってひた走ったのだが、なんだか店が閉まってた。残念。顔振峠の2件目の方の蕎麦屋も麺切れだったし。
しかしさすがに腹も減ってきたので、ふと思い出して秩父側に定峰峠を抜けたところの、ちょっと立派なうどん屋に行ってみた。看板にあったくるみうどんでも・・・と思ったのだが、メニューを見たら反射的にジビエ肉汁うどんをオーダーしてしまった。猪(ぼたん)、鹿(もみじ)のいずれかを選べるのだが、鹿ってちょっとパサパサしてたようなという記憶が過ぎったので猪を頼んだ。
店内はなかなかにオシャレだ。民芸風と言うのかもしれないが、モダンで品が良い感じでもある。爺さんと婆さんが切り盛りしているようだが、これは爺さんのセンスなのだろうなと思った。なんとなく。
で、出てきた肉汁うどんは、うまかった。この味もまた何ともセンス良くまとまっているというか、 上品な味で。味噌味の暖かいつゆには、根菜の他に山菜も入っていて、猪肉もブロックがゴロゴロといくつか入っており、存分に楽しめる。汁自体もしょっぱ過ぎたり、ニンニク生姜系がガッツリしてたりという感じじゃない。お品のよい味で美味い。もっとこう、いかにも山の男の飯ですみたいな臭みのあるものを想像してたから肩透かしなところはあったが・・・。もし次回に行ったなら、くるみうどんと、ジビエの一品料理でも食って見たい気がした。鹿のタタキとかいろいろあったので。
この店。 |
飯を食って、そろそろ折り返し時間も近かったので、秩父市街の方には抜けずに引き返すことにした。
再びの峠道を堪能しつつ、堂平山付近で出来心で少しダートを走ったりしつつ。
数百m程度?のダートもちょっと楽しかった |
これ何なんだろ。 |
白石峠から都幾川に抜けて、圏央道経由でさいたまに帰還。
走行距離は200kmに届かない程度のショートツーリングであったが、なにせ久々にコーナリングが楽しかった。
気になったのは、終始バイクから異音がする、というか油の切れたチェーンがキュルキュルと戦車みたいな音をさせてたことかな。今度、近所の用品屋からセールのちらしが来たら替えに行こうと思ってるのだが・・・春のセールとかないのかね。
あともうひとつ気になったのは、帰りに都幾川の山の方でヤンガスを見たことだ。完全にヤンガスだった。なんだったんだ。山賊?
今年は花が散るのも早くて自宅周辺で花見をするチャンスも逃してしまったが、秩父の山にはちょこちょこと桜の木があって、走りながら連続的な景色の変化の中でこそ感じる花の花らしい美しさというのもあり、まあ、ゴザ敷いて酒飲むばかりが花見じゃないやなと言う気分もまた楽しかった。
さて、次回はがっつりと1日峠を走るツーリングにまた行こうと思っている。どこがいいか・・・。
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