春が来たと思ったら梅雨が来てしまう日本の気候は本当にバイクとは相性が悪い気がするのだけど、日本のバイク産業はどこの国よりも発展したというのが本当に不思議だ。
最近は、齢四十を超えてなぜか人生でもっとも忙しく働いている気がする。なんだろう、若い頃に味わった体力的にひたすらハードな仕事とは違う、メンタルを削られるような気忙しさ。冒険家とかでない、俺のようなノーマルリーマンにおいては、ギリギリの綱渡りみたいな生活はせいぜい30歳くらいまでで終わって、後は平凡に妻と娘と、ちょっとくたびれながらも、のほほんと暮らすものだろうと思っていたのだが・・・なんで自分はこう半端にチャレンジを繰り返してしまうのか。安定が嫌いなのか。
・・・そう、傾いてクラクラして、気ままに無計画にウロウロしているのが子どもの頃から好きなのです。だから仕方ないね、ということで、忙しいっつってんのに日曜の午前だけ秩父に走りに行きました。
朝は5時に起きて、5時半過ぎにはさいたまを出る。車も少なく快適な国道で一気に所沢を抜け、毛呂まで至る。
いつものセーブオンでコーヒーと軽食でも食って・・・と思っていたら、セーブオンが潰れていた!ローソンとして生まれ変わるという張り紙が見えたが、それならいっそセブンになって欲しかったわ。つうか俺の朝飯どうしてくれる!?
いやいやもう少し走っていたら、左側の脇道の先にファミマを発見し、そこでコーヒーとファミチキ?を食って朝飯とする。朝から脂が心地よい。
鎌北湖を過ぎてすぐの駐車場で停まり、今日の秘密兵器である「針金ハンガー」をタンクバッグから取り出す。首の部分だけを。ここに、先日の機種変更でどうでもいい存在となったiPhoneをガムテで貼りつけ、GOPROごっこをするのが今日のひとつのテーマだ。
そそくさと貼り付けて発進すると、おもむろに異変に気付く。なんと、この日は奥秩父グリーンラインでマラソン大会が開催されていた!
ランナーも多いが、応援?サポート?のクルマも多く、グリーンラインの入り口で車が列をなしているではないか。
例え休日であっても、いつもはほぼ無人・貸し切り状態で走れるのがグリーンラインの良いところなのに・・・。
まあ、ちょいちょい車がいるけども、道を譲ってくれたりもするので、せいぜいランナーに気をつけて走ることにする。地元はランナーに肩入れしているのだから、そのランナーを脅かすような走りをしては、地元民のライダーへの視線が厳しくなってしまうかも知らん。
なんだか乗り切らない感じであくびをしながらグリーンラインを走る。タイヤが新品なので、まだ皮むき中というところもあって、微妙にテンションが上がらない。
苅場坂峠で一瞬停まって、動画撮影を終了する。
が、ここもいつになく人が多かったので落ち着かず、すぐにエンジンを再始動して発進。どこまでも人間が嫌いな僕です。その時に焦ったのか、駐車場端の鉄ポールにモリワキマフラーを「こーーん」といい音をさせてぶつけてしまう。
爪の先ほどの傷だったが、1年間無傷で乗ってきたのに・・・とちょっと凹む。
なんだかそうやってテンションが下がる一方のままで定峰峠に出る。右折して、東秩父へ向かう。俺はいわゆる「定峰峠」というのは奥武蔵グリーンラインの林道のことかと思っていたのだが、どうやら違って、県道11号の方のことだったらしい。
これがねえ、林道より全然ぬるいカーブじゃんよ、なんて思いながら気を抜いて走っていたら左コーナーが思いのほか巻き込んでいて、危うく反対車線にオーバーランしそうになってしまった。しかもいいタイミングで対向車も来ており、あわや衝突するかと・・・。
わりと、かなり、非常に際どい状態だった。とっさに思い切り減速しながら超リーンアウトで小さく回り、センターラインぎりぎりで旋回したが、驚くほど目の前を車のボディが掠めていった。数秒後になって、「あれ?俺いま危うく死にかけたんじゃねえの?」と恐怖し、白石まで抜けたところでバイクを停め、しばし呆然とした。
どうしようかと思ったのだが・・・・これでこのまま高速乗って帰ったらなんだか負けな気がして、Uターンしてもう一度定峰峠へ。何と戦っているんだかw。
今度は別に飛ばさなくていいし、後ろから追いつかれたら道など譲ればいい、ただしセンターラインを踏んだリするようなことがないようにちゃんとコントローラブルな範囲で峠を走り切るのだと心を決め、「うおりゃ!」と気合の雄たけびを上げてから・・・慎重に減速してカーブを曲がる。
茶屋まで行ってまた戻ってきて・・・といううちに、なんだか調子が出てきて、安定してスムーズに走ることが出来てきた気がしたので納得して、東秩父の道の駅、「和紙の里」を目指した。
途中、「天空のポピー」の看板を見かけたのでそこも寄る。
ポピーは盛りを過ぎているようだったが、ここは確かに天空感がある。
モーモーハウスのところの蕎麦屋ややっぱり閉店したようだ。うまかったのに残念だ。
仕方ないので何も食わずに和紙の里へ。そこで立ち食い的そばがあったので食う。
写真からわかるだろうか?すごい太いのだ。蕎麦が。うどんみたいだ。
この蕎麦は前にも食ったことある。小川町の方の農産物直売所のと同じだ。この黄色い天ぷらも、わさびが出ないところも。
もちもちとうどんのような独特なそばを食い、また定峰峠へ。
茶屋からグリーンラインに入り、白石峠。そこから下って都幾川。
R254で川島ICから圏央道。東北道に入り、蓮田のSAで吉野家の牛丼を昼飯に食べて、昼過ぎには帰宅した。
今回は微妙なツーリングだった。天気は最高に良かったのだが、どうも疲れているのか、なかなか眠気が抜けず。寝不足ではないと思ったのだが・・・。
それに、慣れない動画なんて撮ろうとしたり、新しいタイヤだったりと気が散る要素も多かったからか、駐車場ではポールに接触するわ、峠で対向車にニアミスするわ・・・。
ただ、タイヤは良かったと思う。元のTT900とこのTT900GPは、基本的に同じ形のタイヤなので、乗り味はそう変わらない。けど、前のタイヤが新品の頃よりももっとグリップ感が強いというか、しとっとして簡単に滑る気がしないという感じ。やはり、「GP」はやっこいのだと思う。
皮むきは十分に済んだし、動画はこの方法ではまともに撮れないということもわかったし、次回はまた素直に走って何か上手いモノでも食うツーリングをしようと思う。まあ、それが楽しみだ。
ちなみに、これがその奥武蔵グリーンライン動画。超ぶれてて、見てると酔います。やはり針金ハンガーではダメだったか・・・。
最近は、齢四十を超えてなぜか人生でもっとも忙しく働いている気がする。なんだろう、若い頃に味わった体力的にひたすらハードな仕事とは違う、メンタルを削られるような気忙しさ。冒険家とかでない、俺のようなノーマルリーマンにおいては、ギリギリの綱渡りみたいな生活はせいぜい30歳くらいまでで終わって、後は平凡に妻と娘と、ちょっとくたびれながらも、のほほんと暮らすものだろうと思っていたのだが・・・なんで自分はこう半端にチャレンジを繰り返してしまうのか。安定が嫌いなのか。
・・・そう、傾いてクラクラして、気ままに無計画にウロウロしているのが子どもの頃から好きなのです。だから仕方ないね、ということで、忙しいっつってんのに日曜の午前だけ秩父に走りに行きました。
朝は5時に起きて、5時半過ぎにはさいたまを出る。車も少なく快適な国道で一気に所沢を抜け、毛呂まで至る。
いつものセーブオンでコーヒーと軽食でも食って・・・と思っていたら、セーブオンが潰れていた!ローソンとして生まれ変わるという張り紙が見えたが、それならいっそセブンになって欲しかったわ。つうか俺の朝飯どうしてくれる!?
いやいやもう少し走っていたら、左側の脇道の先にファミマを発見し、そこでコーヒーとファミチキ?を食って朝飯とする。朝から脂が心地よい。
鎌北湖を過ぎてすぐの駐車場で停まり、今日の秘密兵器である「針金ハンガー」をタンクバッグから取り出す。首の部分だけを。ここに、先日の機種変更でどうでもいい存在となったiPhoneをガムテで貼りつけ、GOPROごっこをするのが今日のひとつのテーマだ。
そそくさと貼り付けて発進すると、おもむろに異変に気付く。なんと、この日は奥秩父グリーンラインでマラソン大会が開催されていた!
ランナーも多いが、応援?サポート?のクルマも多く、グリーンラインの入り口で車が列をなしているではないか。
例え休日であっても、いつもはほぼ無人・貸し切り状態で走れるのがグリーンラインの良いところなのに・・・。
まあ、ちょいちょい車がいるけども、道を譲ってくれたりもするので、せいぜいランナーに気をつけて走ることにする。地元はランナーに肩入れしているのだから、そのランナーを脅かすような走りをしては、地元民のライダーへの視線が厳しくなってしまうかも知らん。
なんだか乗り切らない感じであくびをしながらグリーンラインを走る。タイヤが新品なので、まだ皮むき中というところもあって、微妙にテンションが上がらない。
苅場坂峠で一瞬停まって、動画撮影を終了する。
が、ここもいつになく人が多かったので落ち着かず、すぐにエンジンを再始動して発進。どこまでも人間が嫌いな僕です。その時に焦ったのか、駐車場端の鉄ポールにモリワキマフラーを「こーーん」といい音をさせてぶつけてしまう。
爪の先ほどの傷だったが、1年間無傷で乗ってきたのに・・・とちょっと凹む。
なんだかそうやってテンションが下がる一方のままで定峰峠に出る。右折して、東秩父へ向かう。俺はいわゆる「定峰峠」というのは奥武蔵グリーンラインの林道のことかと思っていたのだが、どうやら違って、県道11号の方のことだったらしい。
これがねえ、林道より全然ぬるいカーブじゃんよ、なんて思いながら気を抜いて走っていたら左コーナーが思いのほか巻き込んでいて、危うく反対車線にオーバーランしそうになってしまった。しかもいいタイミングで対向車も来ており、あわや衝突するかと・・・。
わりと、かなり、非常に際どい状態だった。とっさに思い切り減速しながら超リーンアウトで小さく回り、センターラインぎりぎりで旋回したが、驚くほど目の前を車のボディが掠めていった。数秒後になって、「あれ?俺いま危うく死にかけたんじゃねえの?」と恐怖し、白石まで抜けたところでバイクを停め、しばし呆然とした。
どうしようかと思ったのだが・・・・これでこのまま高速乗って帰ったらなんだか負けな気がして、Uターンしてもう一度定峰峠へ。何と戦っているんだかw。
今度は別に飛ばさなくていいし、後ろから追いつかれたら道など譲ればいい、ただしセンターラインを踏んだリするようなことがないようにちゃんとコントローラブルな範囲で峠を走り切るのだと心を決め、「うおりゃ!」と気合の雄たけびを上げてから・・・慎重に減速してカーブを曲がる。
茶屋まで行ってまた戻ってきて・・・といううちに、なんだか調子が出てきて、安定してスムーズに走ることが出来てきた気がしたので納得して、東秩父の道の駅、「和紙の里」を目指した。
途中、「天空のポピー」の看板を見かけたのでそこも寄る。
ポピーは盛りを過ぎているようだったが、ここは確かに天空感がある。
モーモーハウスのところの蕎麦屋ややっぱり閉店したようだ。うまかったのに残念だ。
仕方ないので何も食わずに和紙の里へ。そこで立ち食い的そばがあったので食う。
写真からわかるだろうか?すごい太いのだ。蕎麦が。うどんみたいだ。
この蕎麦は前にも食ったことある。小川町の方の農産物直売所のと同じだ。この黄色い天ぷらも、わさびが出ないところも。
もちもちとうどんのような独特なそばを食い、また定峰峠へ。
茶屋からグリーンラインに入り、白石峠。そこから下って都幾川。
R254で川島ICから圏央道。東北道に入り、蓮田のSAで吉野家の牛丼を昼飯に食べて、昼過ぎには帰宅した。
今回は微妙なツーリングだった。天気は最高に良かったのだが、どうも疲れているのか、なかなか眠気が抜けず。寝不足ではないと思ったのだが・・・。
それに、慣れない動画なんて撮ろうとしたり、新しいタイヤだったりと気が散る要素も多かったからか、駐車場ではポールに接触するわ、峠で対向車にニアミスするわ・・・。
ただ、タイヤは良かったと思う。元のTT900とこのTT900GPは、基本的に同じ形のタイヤなので、乗り味はそう変わらない。けど、前のタイヤが新品の頃よりももっとグリップ感が強いというか、しとっとして簡単に滑る気がしないという感じ。やはり、「GP」はやっこいのだと思う。
皮むきは十分に済んだし、動画はこの方法ではまともに撮れないということもわかったし、次回はまた素直に走って何か上手いモノでも食うツーリングをしようと思う。まあ、それが楽しみだ。
ちなみに、これがその奥武蔵グリーンライン動画。超ぶれてて、見てると酔います。やはり針金ハンガーではダメだったか・・・。
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