自宅はさいたま市ですが、ちょうどあまり遮るものがないので、窓から武甲山が見えます。少し前までは白かったのですが、最近は白いのは山頂付近だけです。
なのでそろそろ行けるだろうと、また秩父に行ってみました。
なんとなく、久しぶりに奥武蔵グリーンラインを最初から行ってみるかと、鎌北湖へ。
いつもヘラ師はいるが、今日はとりわけ駐車場が混んでいた。シーズンなのか?湖畔で休憩がてら一服しつつ様子を見ていたら、始めて釣れている場面も目撃した。
わりと腹が減ってきており、味噌豚の店を探すあたりまで行ってしまうと腹が減り過ぎるし、腹が減り過ぎるとわりと危険なんだよなと(注意力が落ちて事故に遭いやすくなる)思い、どうしたものかと考えていたとき、そういえば去年の最後に秩父に走りにきたときに顔振峠の茶屋でそばを食い損ねたなと。
時間的にもう開店しているだろうと思い、顔振峠で婆さんがやってる茶屋に行ってみるかと決意し出発。
「平九郎茶屋」は案の定開いていた。
他の茶屋も空いていたが、入り口に「ふきのとう天ぷら 500円」とあったのを見てとりあえず入ることに。
もりそば650円と併せて頼んで1000円オーバー。ちょっと高いかなあ、と思うが、辺鄙なところでもあるのでまあこんなものか。
フキノトウ、東北人は「ばっけ」と呼ぶらしいが、このばっけの天ぷらが俺は好物だ。そこで庭にフキを植えてみたりしたが、今年は2個しか取れなかった。スーパーで見かけたのは1パック6個入りで600円くらいしてたし。しかも、フキノトウを上手く天ぷらにするのは意外に難しい気がしている。
ということを鑑みると、500円くらいなら試す価値あるな、と。
果たして、なかなか美味いフキノトウの天ぷらでありました。小さめだったが、よく衣はよく揚がっていてサクッとしており、それでいてフキノトウの独特のあの後味が来る感じ。春だなあ、という感じがする。
そばは、わりと独特の感じで・・・なんとも説明しがたい。粉っぽくはないが、コンニャク系とも違う。なんか面白いタイプの蕎麦だった。ただ、味がかなりあっさりしているからそう感じるのかも知れないが、ちょっと量が少ない気がしたかな・・・・あと2割か3割増しておいて欲しい感じだったな。
とは言え、座敷から秩父の山並みを眺めつつ蕎麦を手繰って山菜を味わうのはなかなか、それっぽくていい感じだった。満足して、再び奥武蔵GLを走り始める。
早咲きの品種なのであろう桜がたまに咲いていたり、あと梅はそこかしこで咲いているし、水仙や菜の花、タンポポなどの鮮やかな黄色も目に付く。
走りながら思うのは、やはり春の色ってピンクなんだなと。黄色や白の花もあるが、梅、桃、桜、というの基本的にピンクだし。これから夏に向かってオレンジや紫の花も増えていくが、春にはやはり景色の中にピンクが目立つ、という気がする。春の虫は気温がまだ低い中で活動するから昼行性で、昼光において目立つのがピンク系なのだがとか、なんかそういう理由があるのではと思う。
なので、ピンクは芽吹きの色、誕生の色、生命力の色。・・・女の子がピンクが好きだというのはジェンダー的刷り込みだという批判もあるようだが、俺はそうでもないのではと思っている。芽吹く命に強く価値観を感じる本能が女性にはあるはずで(そうでなければ遺伝子の保存が危うくなる)、それは、大勢としてピンク色を好むという傾向があるという仮定とは親和的に思える。
などということを考えながら走るのもまた乙である。エンジンは唸っているけど。
水を入れる前の田んぼにも雑草が芽吹いて緑色が戻っており、ああ、まともに春だなあ、と感じながら・・・せわしなくコーナリングする(笑)。
いや、やっぱりバイク曲がってナンボだ。久々だし安全マージンをたっぷりとって走ったつもりだが、ともかく曲がるのが楽しい。このバイクは、少し後ろに座った方が程よく曲がるらしい。去年の最後に気付いたその感触を思い出しながら、軽快に林道を走る。おもしろい。
苅場坂峠を越えたあたりで、わずかに路肩に雪が残っていた。
あらまあと思ったが、その後さして雪が増えることはなく、たいして問題にはならなかった。
ちなみに、今日の装備はスリーシーズン用の(偽)レザージャケットと、その下にセーターだ。パンツは防風仕様の下にタイツも履いているなどしているが、上は、ジャケットの下に持って行ったダウンベストを着ることもなかった。やっぱり春だなあ。
定峰峠を抜けて、「秩父華厳の滝」でも行ってみようと思い適当に走っていたら、立派な寺に出た。
なんだろうと思ったら、秩父札所三十四箇所巡りの一番、四萬部寺であった。
適当に見学して、皆野方面に進む。
「満願の湯」の看板を頼りに進み、秩父華厳の滝に到着。
イメージ通りというか・・・。確かに華厳の滝に形が似ている。一本真っ直ぐ落ちるという感じが。ただ、なんというか他所の名を借りるだけあるなというか、やはり本家には及ばないというか。「確かに華厳の滝っぽい」という表現が過不足なくぴったり来る感じだった。
ただ一応、写真はえらくショボくなってしまったけど、実際はもうちょっと見ごたえある感じでした。本家には及ばないけど。
そして偶さか、すぐ近くに札所三十四番を発見。
そんな気はなかったのだが秩父札所巡りの最初と最後を制覇してしまった。
味噌豚が食いたいなと思ったが、今日は妻子に「晩飯はつくるよ」と言ってしまったし時間が微妙になってしまったので、そのまま町道284で国道299を目指す。
道の駅あらかわのアイスとかもちょっと気になったが、今日はこのくらいで引き上げるということで進む。
「めんま橋」をわたり、秩父の中心地に到達。日和がよいせいか渋滞気味。
肉屋「ひつじや」に寄り、味噌豚があれば欲しいと思ったが売っていなかったので、ちちぶの隠れ名物?であるっぽいホルモンでも買うかと、「ミックスホルモン」を400g購入。400円(税抜き)。安い。
こんなこともあろうかと、タンクバッグの中に常備しているタオルの中に保冷剤を巻き込んで持ってきていたので、それで包んで保冷。時期が時期なだけに、保冷剤はまだ十分に効力を持っている様子だった。
さて、タンクバッグにホルモンを詰めて出発するも、やはりちょっと小腹がすいて仕方ない。なので、最近は敬遠していた道の駅あしがくぼに寄り、たらし焼きを購入。
かぎりになく具の少ないお好み焼き?のようなものだが、飯というほどでもなく小腹を満たすにはほどよい食い物ではある。
あしがくぼは相変わらず、うんざりするほどの大量のバイクだ。ただ、今日はちょっと嬉しいことがあった。
何気なく隙間を見つけて止めたその隣に、なんとNinjaH2が。
同じNinja。だが、一番高いNinjaと一番安いNinja。俺のNinjaに比べ、その最高速度は2倍以上、排気量は4倍、購入価格はおそらく10倍ほどという凄まじいまでの差、埋めがたい乖離。だが。敢えて言おう。「機能は同じ」であると!二輪で走り、ハンドルがあり、ブレーキがあり、アクセルがある。彼の忍者と此の忍者、いかほどの違いがあろうか!・・・・。・・・・言ってて虚しくなるな。ぜんぜん違うってwwww
でも並べてみると確かに似ているところもあるなあ、と思った。まあ、行ってみればあちらが芸術品、こちらがオモチャという感じではあるのだが・・・デザインのエッセンスはわりと共通しているんだなと。
ちょうどライダーの方が現れたので、一言挨拶して写真を撮らせていただきました。いやあ、光栄だwww。
ただ、そこまでは良かったのだがその後がよくなかった。
前にここに来た時も現れたのとたぶん同じ旧車会みたいな連中がバルバルと煩い音をさせながら雪崩れ込んできて、最悪な気分になった。
なんなんだよあのコスプレ集団は・・・!
110番してやろうかと思ったり、警察はなんでこんな反社会勢力を放置するんだ!と思ってみたりしたが・・・まあ、厳密に定義しようとすると難しいのだろうね。
バイクを改造してマフラーの音がうるさくて、集団で走ってる・・・という話なら、今日見かけたグループツーリングの集団はほぼ100%該当してしまう。かくいう俺の250SLでさえ、JMCA対応品ということにはなってるが改造マフラーだし、純正よりは煩いのは間違いない。おまけに、俺は集団では走ってないが、一人あたりの走行マナーで言えば・・・どうだろう、別に俺もマナーが良いというわけでもない。
結局、やけに台数が多いとか、低速走行時に無駄にアクセル煽ってるとか、そういうビミョー―――なところしか明確な違いがないとなると、法的に取り締まるも厳しいのだろうし、本人たちもそういう線を突いているのだろう。
けどなあ・・・うるさいんだよともかく。やけに大勢いるし。
そんな風にいらつきつつ、都幾川経由で帰るためにあしがくぼから再び奥武蔵グリーンライン、大場峠を目指す。
まあ、「気に入らない連中を見かけた」というだけでイライラしていたらキリがない。それでイチイチ喧嘩売ってまわるようじゃそれこそ反社会勢力だしな・・・しかし、くそ、今日はわりと一日爽やかに走っていたのに最後に変なモン見せやがって。なんて、モヤモヤと考え事をして走っていたからだろうか。
どってことない、ブラインドにもならないようなカーブをほどよいペースで抜けようとしたら、「ザアアア・・・!」という音とともに豪快にリヤが流れた!
凍結の様子はなかったので、おそらく、道の中ほどに砂利が吹き溜まっていたのを見落としていたのだろう。
思い切り車体が倒れていくのを感じ、同時に、「今度事故があったらバイクはやめてもらいます」という妻の言葉が思い起こされ、「死ぬことはなさそうだが怪我は痛そうだ」という感覚・・・この、すごい短い間に大量のことが思考できてしまうということ、いわゆる走馬燈系の事象が脳内に起こるということが、どれほどやばい状態だったかを語っていると思う。自分は何度か過去にあった事故でもそういう体験があり、あれはきっと、人間が危機的状況に陥った時に発揮する超常的な集中状態なのだと思う。
で、結構もうダメだと覚悟したのだが、反射的にイン側の足で地面を蹴って、体が一瞬跳ねあがってロデオ状態になるも、なんとか体制を立て直すことに成功・・・!
この時は本当に、Ninja250SLの軽い車体に感謝した。いくらバイクはバランスで乗るといっても、バランスを失ってしまった状態では力技でのコントロールをせざる得ない。さっきの状況で大型車だったら、立て直すことができたかどうか。
事なきを得たものの、心臓はバクバクと早鐘を打っており、本当にやばかったなと・・・たまらず、ほどなく付いた大場峠でバイクを停めて一服。
バイク仲間のP君に「コケそうになった。ドキドキもんだあ!」と軽口メールを送ったりして平静を取り戻すように努める。
などとしていたら、カップルでドライブに来てたらしい若者が迷っているらしく、道を尋ねてきた。髪を染めて両腕にタトゥーだらけのいかにもDQNな若者ではあったが、見知らぬ俺に対する言葉遣いや態度は実に常識的かつ爽やかで、車も改造はしているようが爆音などではなく・・・。まあ、なぜというわけではないのだが、先ほどの旧車会出現で食らった毒気が抜けた気がした。
俺は昔からヤンキーやヤクザやDQNや、そういった連中には反吐が出るのだが、たぶんそれは個人に対してではなく、「徒党を組んでいる」という一点を嫌悪しているのだろう。その嫌悪は正常というか、然るべきものだと思うが、しかし徒党を組む人間というものが存在してはいけないという法もまたないし、人間は本来徒党を組みたがる弱い生き物であるのが事実だから、不快に思うとしても、ひとまずは「そんなもんだ」とスルーしておかなきゃならないのだと思う。
ただ、やっぱりもう、芦ヶ久保に寄るのは止めようと思う。あそこに行くといつも、ちょっと、「ライダーである」ということが嫌な気持ちになる。俺には合わない場所なのだから、近づかないべきなのだろう。普段、飲みに行くときにも新宿・渋谷を避けているのと同じように。人が多くいるからと言って、自分に合わない場所にいちいち自分から出向いて文句をいうことはないのだろう。
最後にミソがついた感じにはなったが、白石峠から都幾川に抜ける道はやはり結構面白い。どっちで帰ろうか迷ったが、やはりR299→所沢ルートよりも、都幾川→R254ルートの方が、いくらか良い。
16時頃に芦ヶ久保を出て、17時半にはさいたまの自宅に付いた。
ひつじやのホルモンはピーマンと炒めて晩飯のおかずにした。実にビールに合う味であった。
しかし全体には秩父はやっぱりバイクで走っていて面白い。なにせ道が曲がってるので。
次回こそは味噌豚と、寒くなかったらアイスを食おう。あと、結局まだ食ったことない秩父のうどんも気になる。俺は蕎麦派だけど、うどんが嫌いなわけではないし。あと、点在するカフェも。
というわけでまだ当分、秩父で楽しめそうだなと思いました。グルーンラインはやはり走ってて面白いしな。
なのでそろそろ行けるだろうと、また秩父に行ってみました。
秩父札所三十四番 水潜寺の千手観音 |
さすが真冬はツーリングは控えていたけど2週間前に今シーズンの初ツーリングとして大洗に行ってきたわけだが、あんこう鍋は美味かったものの、バイクツーリングとして考えると、あまりにもバンク角が足りなかったのではという消化不良があり。
この週末は気温も高く(最高気温18度)、それならボチボチ行けるのではと秩父に繰り出した。
とは言え、早朝は寒いだろうと思い、のんびりと9時出発。国道は多少混雑が激しくなっていたが、Ninja250SLは細いのですり抜けはわりと楽で、まあボチボチのペースで走る。
今回、どういうルートを走るかあまり決めておらず、漠然と「味噌豚食いたいな」くらいしか考えていなかったのだが・・・。
鎌北湖。へら師で賑わっていた |
なんとなく、久しぶりに奥武蔵グリーンラインを最初から行ってみるかと、鎌北湖へ。
いつもヘラ師はいるが、今日はとりわけ駐車場が混んでいた。シーズンなのか?湖畔で休憩がてら一服しつつ様子を見ていたら、始めて釣れている場面も目撃した。
わりと腹が減ってきており、味噌豚の店を探すあたりまで行ってしまうと腹が減り過ぎるし、腹が減り過ぎるとわりと危険なんだよなと(注意力が落ちて事故に遭いやすくなる)思い、どうしたものかと考えていたとき、そういえば去年の最後に秩父に走りにきたときに顔振峠の茶屋でそばを食い損ねたなと。
時間的にもう開店しているだろうと思い、顔振峠で婆さんがやってる茶屋に行ってみるかと決意し出発。
「平九郎茶屋」は案の定開いていた。
他の茶屋も空いていたが、入り口に「ふきのとう天ぷら 500円」とあったのを見てとりあえず入ることに。
もりそば650円と併せて頼んで1000円オーバー。ちょっと高いかなあ、と思うが、辺鄙なところでもあるのでまあこんなものか。
平九郎茶屋のそば、ふきのとう |
フキノトウ、東北人は「ばっけ」と呼ぶらしいが、このばっけの天ぷらが俺は好物だ。そこで庭にフキを植えてみたりしたが、今年は2個しか取れなかった。スーパーで見かけたのは1パック6個入りで600円くらいしてたし。しかも、フキノトウを上手く天ぷらにするのは意外に難しい気がしている。
ということを鑑みると、500円くらいなら試す価値あるな、と。
果たして、なかなか美味いフキノトウの天ぷらでありました。小さめだったが、よく衣はよく揚がっていてサクッとしており、それでいてフキノトウの独特のあの後味が来る感じ。春だなあ、という感じがする。
そばは、わりと独特の感じで・・・なんとも説明しがたい。粉っぽくはないが、コンニャク系とも違う。なんか面白いタイプの蕎麦だった。ただ、味がかなりあっさりしているからそう感じるのかも知れないが、ちょっと量が少ない気がしたかな・・・・あと2割か3割増しておいて欲しい感じだったな。
とは言え、座敷から秩父の山並みを眺めつつ蕎麦を手繰って山菜を味わうのはなかなか、それっぽくていい感じだった。満足して、再び奥武蔵GLを走り始める。
顔振峠の桜。何か早咲きの品種なのだろう。 |
早咲きの品種なのであろう桜がたまに咲いていたり、あと梅はそこかしこで咲いているし、水仙や菜の花、タンポポなどの鮮やかな黄色も目に付く。
走りながら思うのは、やはり春の色ってピンクなんだなと。黄色や白の花もあるが、梅、桃、桜、というの基本的にピンクだし。これから夏に向かってオレンジや紫の花も増えていくが、春にはやはり景色の中にピンクが目立つ、という気がする。春の虫は気温がまだ低い中で活動するから昼行性で、昼光において目立つのがピンク系なのだがとか、なんかそういう理由があるのではと思う。
なので、ピンクは芽吹きの色、誕生の色、生命力の色。・・・女の子がピンクが好きだというのはジェンダー的刷り込みだという批判もあるようだが、俺はそうでもないのではと思っている。芽吹く命に強く価値観を感じる本能が女性にはあるはずで(そうでなければ遺伝子の保存が危うくなる)、それは、大勢としてピンク色を好むという傾向があるという仮定とは親和的に思える。
などということを考えながら走るのもまた乙である。エンジンは唸っているけど。
水を入れる前の田んぼにも雑草が芽吹いて緑色が戻っており、ああ、まともに春だなあ、と感じながら・・・せわしなくコーナリングする(笑)。
いや、やっぱりバイク曲がってナンボだ。久々だし安全マージンをたっぷりとって走ったつもりだが、ともかく曲がるのが楽しい。このバイクは、少し後ろに座った方が程よく曲がるらしい。去年の最後に気付いたその感触を思い出しながら、軽快に林道を走る。おもしろい。
苅場坂峠を越えたあたりで、わずかに路肩に雪が残っていた。
奥武蔵グリーンライン、3/19の残雪 |
あらまあと思ったが、その後さして雪が増えることはなく、たいして問題にはならなかった。
ちなみに、今日の装備はスリーシーズン用の(偽)レザージャケットと、その下にセーターだ。パンツは防風仕様の下にタイツも履いているなどしているが、上は、ジャケットの下に持って行ったダウンベストを着ることもなかった。やっぱり春だなあ。
定峰峠を抜けて、「秩父華厳の滝」でも行ってみようと思い適当に走っていたら、立派な寺に出た。
札所一番 四萬部寺 |
適当に見学して、皆野方面に進む。
「満願の湯」の看板を頼りに進み、秩父華厳の滝に到着。
秩父華厳の滝 |
イメージ通りというか・・・。確かに華厳の滝に形が似ている。一本真っ直ぐ落ちるという感じが。ただ、なんというか他所の名を借りるだけあるなというか、やはり本家には及ばないというか。「確かに華厳の滝っぽい」という表現が過不足なくぴったり来る感じだった。
ただ一応、写真はえらくショボくなってしまったけど、実際はもうちょっと見ごたえある感じでした。本家には及ばないけど。
そして偶さか、すぐ近くに札所三十四番を発見。
札所三十四番 水潜寺 |
味噌豚が食いたいなと思ったが、今日は妻子に「晩飯はつくるよ」と言ってしまったし時間が微妙になってしまったので、そのまま町道284で国道299を目指す。
道の駅あらかわのアイスとかもちょっと気になったが、今日はこのくらいで引き上げるということで進む。
「めんま橋」をわたり、秩父の中心地に到達。日和がよいせいか渋滞気味。
肉屋「ひつじや」に寄り、味噌豚があれば欲しいと思ったが売っていなかったので、ちちぶの隠れ名物?であるっぽいホルモンでも買うかと、「ミックスホルモン」を400g購入。400円(税抜き)。安い。
こんなこともあろうかと、タンクバッグの中に常備しているタオルの中に保冷剤を巻き込んで持ってきていたので、それで包んで保冷。時期が時期なだけに、保冷剤はまだ十分に効力を持っている様子だった。
さて、タンクバッグにホルモンを詰めて出発するも、やはりちょっと小腹がすいて仕方ない。なので、最近は敬遠していた道の駅あしがくぼに寄り、たらし焼きを購入。
秩父名物?たらし焼き。100円。 |
かぎりになく具の少ないお好み焼き?のようなものだが、飯というほどでもなく小腹を満たすにはほどよい食い物ではある。
あしがくぼは相変わらず、うんざりするほどの大量のバイクだ。ただ、今日はちょっと嬉しいことがあった。
何気なく隙間を見つけて止めたその隣に、なんとNinjaH2が。
同じNinja。だが、一番高いNinjaと一番安いNinja。俺のNinjaに比べ、その最高速度は2倍以上、排気量は4倍、購入価格はおそらく10倍ほどという凄まじいまでの差、埋めがたい乖離。だが。敢えて言おう。「機能は同じ」であると!二輪で走り、ハンドルがあり、ブレーキがあり、アクセルがある。彼の忍者と此の忍者、いかほどの違いがあろうか!・・・・。・・・・言ってて虚しくなるな。ぜんぜん違うってwwww
でも並べてみると確かに似ているところもあるなあ、と思った。まあ、行ってみればあちらが芸術品、こちらがオモチャという感じではあるのだが・・・デザインのエッセンスはわりと共通しているんだなと。
ちょうどライダーの方が現れたので、一言挨拶して写真を撮らせていただきました。いやあ、光栄だwww。
ただ、そこまでは良かったのだがその後がよくなかった。
前にここに来た時も現れたのとたぶん同じ旧車会みたいな連中がバルバルと煩い音をさせながら雪崩れ込んできて、最悪な気分になった。
なんなんだよあのコスプレ集団は・・・!
110番してやろうかと思ったり、警察はなんでこんな反社会勢力を放置するんだ!と思ってみたりしたが・・・まあ、厳密に定義しようとすると難しいのだろうね。
バイクを改造してマフラーの音がうるさくて、集団で走ってる・・・という話なら、今日見かけたグループツーリングの集団はほぼ100%該当してしまう。かくいう俺の250SLでさえ、JMCA対応品ということにはなってるが改造マフラーだし、純正よりは煩いのは間違いない。おまけに、俺は集団では走ってないが、一人あたりの走行マナーで言えば・・・どうだろう、別に俺もマナーが良いというわけでもない。
結局、やけに台数が多いとか、低速走行時に無駄にアクセル煽ってるとか、そういうビミョー―――なところしか明確な違いがないとなると、法的に取り締まるも厳しいのだろうし、本人たちもそういう線を突いているのだろう。
けどなあ・・・うるさいんだよともかく。やけに大勢いるし。
そんな風にいらつきつつ、都幾川経由で帰るためにあしがくぼから再び奥武蔵グリーンライン、大場峠を目指す。
まあ、「気に入らない連中を見かけた」というだけでイライラしていたらキリがない。それでイチイチ喧嘩売ってまわるようじゃそれこそ反社会勢力だしな・・・しかし、くそ、今日はわりと一日爽やかに走っていたのに最後に変なモン見せやがって。なんて、モヤモヤと考え事をして走っていたからだろうか。
どってことない、ブラインドにもならないようなカーブをほどよいペースで抜けようとしたら、「ザアアア・・・!」という音とともに豪快にリヤが流れた!
凍結の様子はなかったので、おそらく、道の中ほどに砂利が吹き溜まっていたのを見落としていたのだろう。
思い切り車体が倒れていくのを感じ、同時に、「今度事故があったらバイクはやめてもらいます」という妻の言葉が思い起こされ、「死ぬことはなさそうだが怪我は痛そうだ」という感覚・・・この、すごい短い間に大量のことが思考できてしまうということ、いわゆる走馬燈系の事象が脳内に起こるということが、どれほどやばい状態だったかを語っていると思う。自分は何度か過去にあった事故でもそういう体験があり、あれはきっと、人間が危機的状況に陥った時に発揮する超常的な集中状態なのだと思う。
で、結構もうダメだと覚悟したのだが、反射的にイン側の足で地面を蹴って、体が一瞬跳ねあがってロデオ状態になるも、なんとか体制を立て直すことに成功・・・!
この時は本当に、Ninja250SLの軽い車体に感謝した。いくらバイクはバランスで乗るといっても、バランスを失ってしまった状態では力技でのコントロールをせざる得ない。さっきの状況で大型車だったら、立て直すことができたかどうか。
事なきを得たものの、心臓はバクバクと早鐘を打っており、本当にやばかったなと・・・たまらず、ほどなく付いた大場峠でバイクを停めて一服。
バイク仲間のP君に「コケそうになった。ドキドキもんだあ!」と軽口メールを送ったりして平静を取り戻すように努める。
などとしていたら、カップルでドライブに来てたらしい若者が迷っているらしく、道を尋ねてきた。髪を染めて両腕にタトゥーだらけのいかにもDQNな若者ではあったが、見知らぬ俺に対する言葉遣いや態度は実に常識的かつ爽やかで、車も改造はしているようが爆音などではなく・・・。まあ、なぜというわけではないのだが、先ほどの旧車会出現で食らった毒気が抜けた気がした。
俺は昔からヤンキーやヤクザやDQNや、そういった連中には反吐が出るのだが、たぶんそれは個人に対してではなく、「徒党を組んでいる」という一点を嫌悪しているのだろう。その嫌悪は正常というか、然るべきものだと思うが、しかし徒党を組む人間というものが存在してはいけないという法もまたないし、人間は本来徒党を組みたがる弱い生き物であるのが事実だから、不快に思うとしても、ひとまずは「そんなもんだ」とスルーしておかなきゃならないのだと思う。
ただ、やっぱりもう、芦ヶ久保に寄るのは止めようと思う。あそこに行くといつも、ちょっと、「ライダーである」ということが嫌な気持ちになる。俺には合わない場所なのだから、近づかないべきなのだろう。普段、飲みに行くときにも新宿・渋谷を避けているのと同じように。人が多くいるからと言って、自分に合わない場所にいちいち自分から出向いて文句をいうことはないのだろう。
最後にミソがついた感じにはなったが、白石峠から都幾川に抜ける道はやはり結構面白い。どっちで帰ろうか迷ったが、やはりR299→所沢ルートよりも、都幾川→R254ルートの方が、いくらか良い。
16時頃に芦ヶ久保を出て、17時半にはさいたまの自宅に付いた。
ひつじやのホルモンはピーマンと炒めて晩飯のおかずにした。実にビールに合う味であった。
しかし全体には秩父はやっぱりバイクで走っていて面白い。なにせ道が曲がってるので。
次回こそは味噌豚と、寒くなかったらアイスを食おう。あと、結局まだ食ったことない秩父のうどんも気になる。俺は蕎麦派だけど、うどんが嫌いなわけではないし。あと、点在するカフェも。
というわけでまだ当分、秩父で楽しめそうだなと思いました。グルーンラインはやはり走ってて面白いしな。
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