久しぶりに心臓に悪いツーリングだった、というのが感想です。
答えはこれ。奥武蔵ウルトラマラソンの開催日だった。
コースは主に奥武蔵グリーンラインで、78kmに及ぶ。2000人近くが出走しているようだ。
上記の写真はおそらく先頭に近いのでもう人が少ない。けど、俺が通った時点では鎌北湖から顔振峠あたりは、どこの歩行者天国だ?というほどの人の群れだった。・・・そう、走っている人はまれで、ほとんどの人は歩いていた。一種お祭りのようなイベントのようで、着ぐるみのような仮装をしている男、チアガールのような仮装をしている女、そして大多数の、普通にランニングウェアに身を包んだ男女。なにせ78kmなので、激坂の登りでは割り切って歩く人が大多数なのだなあ、などと思いつつ。
正直言えば、延々と続く歩行者の群れ、しかも必ずしも道の端を歩くでもない・・・という状況なので邪魔臭くて仕方ないわけだが、いまや地方行政にとってもイベントの切り札のようなマラソンイベントを、どこの行政からも疎ましく思われるであろうライダー如きが邪魔するわけにも行かないので、ひたすら徐行で進んだ。
ランナー、サイクリストは、健康的なイメージもあり、今やあちこちで歓迎されている。騒音もないし、事故もそうそう起こさないだろうし。それに引き換えバイク乗りなんてのは、騒音を撒き散らして事故起こして、顰蹙を買うだけの連中であるからして、もう遠慮して遠慮して寂れた道路の端っこを走らせていただくよりありません。だけど俺はバイクがいいね。自転車も趣味にしたことがあるし、ランニングは日頃やってる、けど、バイクの方が好きだ。
苅場坂峠まで出た。マラソンのコースはそのまま定峰方面に行くようだったので、予定を変更して正丸峠へ向かう。誰もいない道になったので開放感が堪らない。
ついついアクセルを開け気味になる。と、なんと膝を擦った。
いや。何というか。そういえばリヤタイヤが新品だったのだ。それで、思い切り滑った。自分は、峠で膝すりをやるつもりはないし、だからニースライダー付きパンツなんかも履いてないっつうか普通にデニムで乗ってる。が、乗り方としては腰を落として内側に膝を開くスタイル。バイクが外に滑って、体が内側に振り落とされたのだが、膝が地面に当たって「いてっ!」となった反動でシートにカムバックし、ロデオ状態からなんとか体制を立て直した・・・。
こういう時には本当、軽いバイクでよかったなあ・・・と思う。膝も特に怪我ということはなかったが、心を落ち着かせるために路肩に止まって一服した。上の写真はそこからの眺め。空が青いなあ・・・。
その後、R140で荒川方面へ。道の駅あらかわ辺りで昼飯でもと思ったが、いつも閉まってた気がする少し手前の小屋みたいな飯屋、「憩いの店うらうら」が開いていて空いていたので、とんかつ定食を。
とんかつは厚みがあって良かった。ただ、ここは天丼が大盛りなようで、食ってる間ずっと気になって仕方なかった。次回通ったら天丼食ってみたい。野菜天好きだし。
店を出てR140をさらに進むと踏切にSLが。パレオエクスプレスだっけ?パレオ、とはラテン語で古代だったはず。SLは古いが古代ってほどじゃないだろ?と思っていたが、これはむしろ秩父が恐竜化石などの産地であることにかけているのかな。
実際に走っている蒸気機関車というのは、機械としての格好よさがなかなか凄い。力学を具現化したような。
志賀坂峠を一気に抜けて、そのままぶどう峠へ。
ぶどう峠を越えた後、小海には出ずに川上村を目指す。
そして川上村が近づくと、盆地になにやら白く光るものが。
白い大地の正体は、レタス栽培のマルチ(種植えたあとのビニール覆い)だ。
川上村の一帯はともかくレタス畑。
その中を東へ、三国峠に向かうのだが。三国峠(中津川林道)は通行止めだ。何か工事が始まってるようなので、今年は復旧するのではと思うが・・・。
なので、その少し手前から、大弛峠に向かうわけです。この、川上牧丘林道で乙女湖に抜ける。乙女湖まで抜ければ、それはクリスタルラインツーリングで何度か来たところだ。適当に帰ることもできる。
大弛峠は、ツーリングマップルでいつも気になってた。「山梨側は舗装してありオンロードでも行ける」みたいなコメントが書いてある。俺はいま、長野側にいるけど。
Ninja250SLは林道が面白い。そんなことをこのブログでも何度も書いてきた。本当にそう思う。軽い車体、ショートホイールベース。細いタイヤ。KLXのエンジン。林道ツーリングのために生み出されたような車体だ。開発陣もきっとそういう意識で設計したと、俺は信じている。(仮にそうでも、あくまでも舗装林道だろうが)
タイヤ、ダンロップTT900GPはダートでもグリップが良い。と、そんな噂もどこかで聞いた。
まあ、車が通れるくらいの道ならば、ゆっくりなら走れるでしょう。ダートはおよそ10km。長野側から回り込んだのは、Ninjaでダート走ってもし途中でリタイヤする場合、降りた道が登れないという可能性はあるが、登れたところは降りられるだろうと考えたからだ。それなりに計算はしている。
無理はしない、と心に決めていざ出発。
写真ではわかりにくいが、結構な激坂。そして、砂利がでかい。砂利って呼べない大きさの岩石がかなり混ざってる。
看板には、「一般車両は十分注意して通行してください」。
まあ・・・・つまり、十分注意すれば一般車両でも通れるわけだよな?
さて。
ここが本当に林道の開始地点あたりなのだが、余裕こいて写真撮ってられたのもここまで。ひとたび登り始めたら、もう大変だった。
まず、砂利が多いというか結構ガレていて、Ninja250SLの短いサスは役に立ってない。溝もあり、漬物石にも大きすぎるような石もあり、半端ない突き上げを食らうので、とても座っているのは無理なので、常にスタンディング。それも気楽なスタンディングではない。膝をしっかり締めてバイクを押さえて、それでもバイクがちょいちょいと左右に10cm以上の瞬間移動をする。
ステアリングはまともに効かないので、時速20km以上は出せない。出したら、止まれず曲がれないだろう。時速10〜20km程度なので、おそらく30分くらい頑張れば登りきれるか・・・。
激坂、かつタイヤは常に空転をしているので、ローかセカンドしか使えない。というか、ローだとすぐにタイヤが空回りして横に滑るので、ほぼセカンド。しかしセカンドで回転が落ちているとパワー不足で登らないので、失速したらやたらに半クラッチを多用して乗り切る。というか、変なところで止まったら発進できなくなる可能性が大。ガレているところは慣性で乗り切らないと、TT900GPのグリップではどうにも・・・。
後ろからジムニーが来ているのが見えたが、避けるに避けららず。少し走って広めの路肩にフラットな部分を見つけて停車、先に行かせる。ジムニーはごく普通に走って行った。俺はひどく場違いなことをしている気がして、非常に心細い気持ちになった。
しかも、疲れる。セパハンでスタンディングという無茶な姿勢、サスが足りてない暴れる車体を無理に押さえての走行、汗をかいて息も上がる。しかしヘルメットのバイザーをあげると虫が凄い。
しまったかな。ちょっとここ本気系のダートじゃね?と心が折れかかったとき、前方に四輪を発見。追いついた?
よく見ればそれは、デカいウイングがかっちょいいSUBARUインプレッサ、STI バージョン。
いや・・・確かにラリーとか出る車ではある。けど、それはそういう仕様にしての話だろ?普通に車高低いので何でこんなところ走ってんの?
一瞬、自分を棚に上げて呆れてしまったが、しかしちょっと勇気を貰った。インプで走れてNinjanに走れぬ道などないわ!と、奮起して進む。(いや、そのインプレッサが登頂できるかわからんのだけど)
距離計からすると、もう半分は優に過ぎていある。まあ、少なくとも廃道のような林道ではなく、使われている道だ。なんとかなるだろう。
低速走行のせいでエンジンが加熱するらしくファンが回りまくる。ちょっと吹け上がりもおかしいので少し止まって休んだり。しかしスタンドがまともに立たないのでバイクを降りられる場所は少ない。
一瞬ふつうの砂利道に見えるが、道路に点在している石の大きさをよく見て欲しい。オンロードで走るべき道じゃない(知ってたけど)。
それに、写真の場所は比較的、路面がエレガントだった場所だ。もっと豪快でもっと景色の良いところもあったが、停車するゆとりが物理的にも気持ち的にもなかった。
ともかく、峠までと焦る気持ち、ここで転けるわけにいかんという気持ち、ともかくそういうものが渦巻いて、生来プレッシャーに弱い俺の頭はパニック寸前だ。
が、タイヤにダメージの来そうな尖った岩だけは避けるようにしつつ、ライン取りに注意して、リズムよく、なにがあっても崖に突撃はしないように・・・
結局、30分少々で登ってきたことになる。下手したら1時間くらいかけることになるかもと思っていたから、思いの外、早く着いたとも思った。
本日のメイン |
日曜日の8時30分に出発。ツーリングとしては遅いと思うが、最近の自分の不健康な生活からすれば早い時間。
家を出た時はまだわりと空いているな、なんてご機嫌だったのだが、少し走るとさいたま市というか、R463とR17の交差する近辺に、夥しい数の警察官がいて、パトカーも白バイもやたらに走り回っている。
交通安全運動なんて生ぬるいものではなかったので、逆に彼らは今日はくだらない交通違反なんかいちいち対応しないだろうなと思ったが、念のため法規走行を心がける。・・・いや、いなきゃ無視するってわけじゃないけど。
ところで、最近はネットとかでやたらに法令遵守しない奴はクソだと、すり抜けしたという話をしただけでも犯罪者扱いする声もあるように思うが、そんな彼らはじゃあ、常に40km/h道路もその通りで走ってんだよね?と問い詰めたい気持ちがある。自分の感覚で適正と思う範囲の違反や、自分の感覚で「やむを得ない」違反は問題ないが、それ以外は犯罪者、道路を走る資格なし!という論調は、偏狭であり傲慢だ。そもそも、違反をして警察に捕まったところで、道路を走る資格はあるわけだし。やり過ぎれば免停・取り消しなどになり、それこそ「あなたは道路を走る資格はない」と断じられることになる。だがそれは裁判所が決めることであって、一般人が勝手に断定して声高に非難すべきことではない。
閑話休題。
10時頃には鎌北湖に着いたが、ここで異変に気づいた。いつになくランナーが多い。最近はマラソンブームもあり、奥武蔵グリーンラインはコアなランナーに人気もあるようで、本当にここ数年の中でもランナーがずいぶん増えたと思うが、そんなものではない。
答えはこれ。奥武蔵ウルトラマラソンの開催日だった。
コースは主に奥武蔵グリーンラインで、78kmに及ぶ。2000人近くが出走しているようだ。
上記の写真はおそらく先頭に近いのでもう人が少ない。けど、俺が通った時点では鎌北湖から顔振峠あたりは、どこの歩行者天国だ?というほどの人の群れだった。・・・そう、走っている人はまれで、ほとんどの人は歩いていた。一種お祭りのようなイベントのようで、着ぐるみのような仮装をしている男、チアガールのような仮装をしている女、そして大多数の、普通にランニングウェアに身を包んだ男女。なにせ78kmなので、激坂の登りでは割り切って歩く人が大多数なのだなあ、などと思いつつ。
正直言えば、延々と続く歩行者の群れ、しかも必ずしも道の端を歩くでもない・・・という状況なので邪魔臭くて仕方ないわけだが、いまや地方行政にとってもイベントの切り札のようなマラソンイベントを、どこの行政からも疎ましく思われるであろうライダー如きが邪魔するわけにも行かないので、ひたすら徐行で進んだ。
ランナー、サイクリストは、健康的なイメージもあり、今やあちこちで歓迎されている。騒音もないし、事故もそうそう起こさないだろうし。それに引き換えバイク乗りなんてのは、騒音を撒き散らして事故起こして、顰蹙を買うだけの連中であるからして、もう遠慮して遠慮して寂れた道路の端っこを走らせていただくよりありません。だけど俺はバイクがいいね。自転車も趣味にしたことがあるし、ランニングは日頃やってる、けど、バイクの方が好きだ。
苅場坂峠まで出た。マラソンのコースはそのまま定峰方面に行くようだったので、予定を変更して正丸峠へ向かう。誰もいない道になったので開放感が堪らない。
ついついアクセルを開け気味になる。と、なんと膝を擦った。
いや。何というか。そういえばリヤタイヤが新品だったのだ。それで、思い切り滑った。自分は、峠で膝すりをやるつもりはないし、だからニースライダー付きパンツなんかも履いてないっつうか普通にデニムで乗ってる。が、乗り方としては腰を落として内側に膝を開くスタイル。バイクが外に滑って、体が内側に振り落とされたのだが、膝が地面に当たって「いてっ!」となった反動でシートにカムバックし、ロデオ状態からなんとか体制を立て直した・・・。
こういう時には本当、軽いバイクでよかったなあ・・・と思う。膝も特に怪我ということはなかったが、心を落ち着かせるために路肩に止まって一服した。上の写真はそこからの眺め。空が青いなあ・・・。
その後、R140で荒川方面へ。道の駅あらかわ辺りで昼飯でもと思ったが、いつも閉まってた気がする少し手前の小屋みたいな飯屋、「憩いの店うらうら」が開いていて空いていたので、とんかつ定食を。
とんかつは厚みがあって良かった。ただ、ここは天丼が大盛りなようで、食ってる間ずっと気になって仕方なかった。次回通ったら天丼食ってみたい。野菜天好きだし。
店を出てR140をさらに進むと踏切にSLが。パレオエクスプレスだっけ?パレオ、とはラテン語で古代だったはず。SLは古いが古代ってほどじゃないだろ?と思っていたが、これはむしろ秩父が恐竜化石などの産地であることにかけているのかな。
実際に走っている蒸気機関車というのは、機械としての格好よさがなかなか凄い。力学を具現化したような。
志賀坂峠を一気に抜けて、そのままぶどう峠へ。
ぶどう峠。ここから長野。 |
つつじ祭り。誰もいねえじゃん、と思ったら来週だったようだ。 |
クサソテツが目立つ斜面がなんだかファンタジックだった |
そして川上村が近づくと、盆地になにやら白く光るものが。
白い大地の正体は、レタス栽培のマルチ(種植えたあとのビニール覆い)だ。
サニーレタスだったりも |
川上村の一帯はともかくレタス畑。
その中を東へ、三国峠に向かうのだが。三国峠(中津川林道)は通行止めだ。何か工事が始まってるようなので、今年は復旧するのではと思うが・・・。
なので、その少し手前から、大弛峠に向かうわけです。この、川上牧丘林道で乙女湖に抜ける。乙女湖まで抜ければ、それはクリスタルラインツーリングで何度か来たところだ。適当に帰ることもできる。
大弛峠入り口。思った以上に細い道だ。(左) |
手書き風案内が心細い |
大弛峠は、ツーリングマップルでいつも気になってた。「山梨側は舗装してありオンロードでも行ける」みたいなコメントが書いてある。俺はいま、長野側にいるけど。
Ninja250SLは林道が面白い。そんなことをこのブログでも何度も書いてきた。本当にそう思う。軽い車体、ショートホイールベース。細いタイヤ。KLXのエンジン。林道ツーリングのために生み出されたような車体だ。開発陣もきっとそういう意識で設計したと、俺は信じている。(仮にそうでも、あくまでも舗装林道だろうが)
タイヤ、ダンロップTT900GPはダートでもグリップが良い。と、そんな噂もどこかで聞いた。
大弛峠、長野側から登りアタック開始 |
まあ、車が通れるくらいの道ならば、ゆっくりなら走れるでしょう。ダートはおよそ10km。長野側から回り込んだのは、Ninjaでダート走ってもし途中でリタイヤする場合、降りた道が登れないという可能性はあるが、登れたところは降りられるだろうと考えたからだ。それなりに計算はしている。
無理はしない、と心に決めていざ出発。
さすが林道、川も素晴らしく綺麗だ |
看板には、「一般車両は十分注意して通行してください」。
まあ・・・・つまり、十分注意すれば一般車両でも通れるわけだよな?
さて。
ここが本当に林道の開始地点あたりなのだが、余裕こいて写真撮ってられたのもここまで。ひとたび登り始めたら、もう大変だった。
まず、砂利が多いというか結構ガレていて、Ninja250SLの短いサスは役に立ってない。溝もあり、漬物石にも大きすぎるような石もあり、半端ない突き上げを食らうので、とても座っているのは無理なので、常にスタンディング。それも気楽なスタンディングではない。膝をしっかり締めてバイクを押さえて、それでもバイクがちょいちょいと左右に10cm以上の瞬間移動をする。
ステアリングはまともに効かないので、時速20km以上は出せない。出したら、止まれず曲がれないだろう。時速10〜20km程度なので、おそらく30分くらい頑張れば登りきれるか・・・。
激坂、かつタイヤは常に空転をしているので、ローかセカンドしか使えない。というか、ローだとすぐにタイヤが空回りして横に滑るので、ほぼセカンド。しかしセカンドで回転が落ちているとパワー不足で登らないので、失速したらやたらに半クラッチを多用して乗り切る。というか、変なところで止まったら発進できなくなる可能性が大。ガレているところは慣性で乗り切らないと、TT900GPのグリップではどうにも・・・。
後ろからジムニーが来ているのが見えたが、避けるに避けららず。少し走って広めの路肩にフラットな部分を見つけて停車、先に行かせる。ジムニーはごく普通に走って行った。俺はひどく場違いなことをしている気がして、非常に心細い気持ちになった。
しかも、疲れる。セパハンでスタンディングという無茶な姿勢、サスが足りてない暴れる車体を無理に押さえての走行、汗をかいて息も上がる。しかしヘルメットのバイザーをあげると虫が凄い。
しまったかな。ちょっとここ本気系のダートじゃね?と心が折れかかったとき、前方に四輪を発見。追いついた?
よく見ればそれは、デカいウイングがかっちょいいSUBARUインプレッサ、STI バージョン。
いや・・・確かにラリーとか出る車ではある。けど、それはそういう仕様にしての話だろ?普通に車高低いので何でこんなところ走ってんの?
一瞬、自分を棚に上げて呆れてしまったが、しかしちょっと勇気を貰った。インプで走れてNinjanに走れぬ道などないわ!と、奮起して進む。(いや、そのインプレッサが登頂できるかわからんのだけど)
距離計からすると、もう半分は優に過ぎていある。まあ、少なくとも廃道のような林道ではなく、使われている道だ。なんとかなるだろう。
低速走行のせいでエンジンが加熱するらしくファンが回りまくる。ちょっと吹け上がりもおかしいので少し止まって休んだり。しかしスタンドがまともに立たないのでバイクを降りられる場所は少ない。
終盤 |
一瞬ふつうの砂利道に見えるが、道路に点在している石の大きさをよく見て欲しい。オンロードで走るべき道じゃない(知ってたけど)。
それに、写真の場所は比較的、路面がエレガントだった場所だ。もっと豪快でもっと景色の良いところもあったが、停車するゆとりが物理的にも気持ち的にもなかった。
ともかく、峠までと焦る気持ち、ここで転けるわけにいかんという気持ち、ともかくそういうものが渦巻いて、生来プレッシャーに弱い俺の頭はパニック寸前だ。
が、タイヤにダメージの来そうな尖った岩だけは避けるようにしつつ、ライン取りに注意して、リズムよく、なにがあっても崖に突撃はしないように・・・
峠に着くことがこんなに嬉しかったことはない |
TT900GPは素晴らしい |
結局、30分少々で登ってきたことになる。下手したら1時間くらいかけることになるかもと思っていたから、思いの外、早く着いたとも思った。
ただ、そもそも登り始める前から時間が押してしまっていたのと、疲れ切っていたのとで、2300mを超える峠の絶景を楽しむこともなく、少し休んで峠を降りた。
山梨側は舗装路。しかも綺麗な舗装路だった。クネクネしていたと思うのだが、10kmに渡るダートを走破したあとのアスファルトは、めちゃめちゃハイグリップで、「こんなの転けるわけねえよwww」というノリにて、非常にイージーに感じられた。
あっという間に乙女湖に至り、牧丘の道の駅へ。中央道で帰ろうかとも検討したが、大渋滞している様子だったし、峠が苦でなくなってたので、雁坂トンネルで秩父に抜けて、定峰峠〜白石峠を経て都幾川に抜け、圏央道で帰るというコースを取った。
朝に間違って膝すりした際には少しビビりが入ってバイクのバンク角が減ったりしたのだが、ダート効果によりすっかり回復し、体は疲れていたが軽快なコーナリングにて最後まで楽しく林道を走ることができた。
走行距離は407km。だが、その数字以上に体力を削られたツーリングだった。そして、なんだか非常に楽しかった。
Ninjaは、帰ってきて洗車してたら、ロワーカウルに飛び石で大きな引っかき傷ができていたが・・・まあ、このくらいは仕方ないだろう。あまりオススメできる使い方じゃないかも知れないが、やはりこのバイク、ちょっと面白いね・・・。
初めまして。
返信削除越谷市に住んでいて、今年の4月に25年ぶりにリターンしてきました。
Ninja250SLのブルーに乗っています。
馴らしも終わり、今SLの魅力にどっぷりハマっています。
自分も秩父方面の林道系が好きでよく行っています。
Shinobbit ridingさんのブログはとても参考にさせて頂いております。
これからも宜しくお願い致します。
nobu
コメントありがとうございます。
削除わたくし、非常に適当な人間なもので、あまり参考になる感じのスタイルでもない気がしますが・・・笑
Ninja250SLは、秩父とはとりわけ相性が良いように感じています。ダートを走るかはともかく、お互い林道ライフを楽しみましょう!苔トラップに気をつけつつ・・・。