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夏休みが終わったので富士山へ

夏休み中は、ツーリングをしようにもとにかく暑いし、休日にどうせ遠出をするなら娘と妻も連れてドライブになっていたのだが、9月になったので早速ツーリングに行くことにした。

秩父はさすがに続いたので、今回は目先を変えて富士山へ。川崎や多摩エリアに住んでいたころはツーリングでネタがなければとりあえず富士山という感じだったのだが、さいたまに引っ越してからはもう10年以上、富士山へツーリングはしていない気がする。

総走行距離は405km、さいたま発、世界遺産を素通りする旅。なかなか新鮮で面白かった。


富士山へ行ったのです。
天気予報はいやに景気良く晴れを宣告していたが、朝5時半の出発時点でやけに雲が多く怪しい天気。だが、あえてカッパも持たずに出発。

さいたまから富士山への道は、まず国道463号で西へ、狭山湖の北側を通って国道16号へでて、八王子バイパスに入り津久井へ、そして道志みちで山中湖へというルートを考えた。

八王子バイパスという道は有料じゃなかったか?と思ったのだが、無料だったので嬉しい。が、入り口を間違えていったん旧道に出てしまい、肝心な八王子の中心地をバイパスできなかった。

それでも思うより楽に津久井湖までは着いた。

津久井園地・・・花の園地、だっけ?
津久井湖と言えば、俺が16歳で初めて手に入れた125ccのバイクで初めてツーリングに来た場所でもあるし、学生の頃のバイクサークルではよく集合場所や最初の休憩場所に使っていた場所でもある。

413号沿いの「花の苑地」の佇まいは相変わらずで懐かしい。けど、売店も開いてないしやることもないので、缶コーヒーで一服してさっさと進む。

道志みちは記憶にあったイメージより面白かった。交通量が結構あるが、うまいタイミングで走れて、わりと多くの区間を前に誰もいない状態で走れた。

ただ、道の駅道志は、やはりまだ店が開いておらず、朝飯の調達に失敗。さっさと進むことに。この道の駅は、秩父の芦ヶ久保に似ていると思った。なにせバイクが多いし、とりわけ立派なバイクのおっさんが多い。俺自身も40のおっさんリターンライダーなわけだが、それでも周囲を「おっさんが多い」と感じてしまうくらい。

まあ、綺麗な渓流のすぐ横というロケーションも似ているし、ファミリー向け施設(ミニ遊園地とか)のあるタイプじゃないし、バイクの人が仲間と長くだべるのに具合がいいのだろうか。

ともかく腹も減ってるのでさっさと次に行かねばと、山中湖は「久しぶりだなあ、あいかわらずマリンスポーツと学生合宿がウザいなあ」と身勝手な感想をメットの中で呟きつつ横目でチラッと湖水を眺めてパス。国道139号へ。

そのまま富士山グリーンラインに入るつもりだったが、須走にも道の駅があったので寄ってみたら、ここでちょうど出来立てのおにぎりをゲットできた。これをタンクバッグに収め、一気に富士スカイラインで新五号目を目指す。

はずだったのだが、なんと、明日までマイカー規制中といことで。規制の存在は知っていたが8月には終わっていると思っていた・・・。

御殿場口の駐車場の端っこで謎のコンクリート塊に座り、雲に隠れている富士山(不可視)を見上げながらお握りをぱくつく。うまい。しかも、東富士演習場で訓練をしているらしく、ドォン、という何かの砲らしき音と、ダダダダダ、ダダダ、と機銃のような音が遠くから聞こえる。さながら戦場でありついた飯だと思えば、さらに飯が有難美味い。

その後、ツーリングマップルで絶景だとか書いてある丸火公園の展望台に寄ろうと細い道をクネクネ入るが、公園はあったものの、バイクでうろつくような場所ではなかったのでさっさと退散。

そのまま、田子の浦に出ることにした。

結局、スカイラインは登れてないし、展望台にも言っておらず、何をしに富士山まで来たのかという話になるが、実は問題ない。俺は富士山周辺の道では、この南山麓の道が一番好きだ。このあたりは空いているし、景観も空気もよくて普通に走ったり道ばたで止まってるだけで気持ち良い。
東や北、つまり富士五湖がある方は混んでるし俗っぽいイメージでさほど好きじゃない。なので、走るツーリングとしては十分楽しめた。

田子の浦港は思ったより広く、適当に入ったら「OIL BASE」とか書いてある巨大コンビナートに紛れ込んでしまったりして参ったが、なんとか12時頃に「漁協食堂」に到着。

生しらすが名物だが、敢えて釜揚げとのハーフ&ハーフ丼。

味噌汁つきで650円だった、しらす丼 
まあ、しらすなので。驚くような味がするわけではないが、美味かった。とはいえ、生しらすは鮮度が悪いとアンモニア臭がしたりするので(俺はまずい寿司屋で生しらす軍艦が臭くて食えなかったことがある)、これだけ大盛りで食って普通に美味いというのは、つまりかなり美味いということかもしれない。

オーソドックスなのを頼んでしまったが、今度行くことがあったら「赤富士」というメニューを試してみたい。生しらすの沖漬け丼なのだが、なんか美味そうな気がする。つうか、ここにはしらすしかない。

ちなみに、こんな場所↓



丼と味噌汁が650円で、ドリンクバーが無料で付いてくる。ただしドリンクバーのメニューは麦茶と水だけだ。十分だが。

しかもここはオープンスペースで、反対を向くとこう。


実に気持ち良い。

お土産に、駿河湾産の桜エビを買った。これでたこ焼きやお好み焼き、かき揚げなど作るととても美味い。スーパーで桜エビっぽく売ってるオキアミとは香りが違う。ほんとに。

帰ろうとしたら、俺のメットが海水まみれになっていた。まみれていたというか、すぐ近くで何か作業したのか、岸壁に水が撒かれており、俺がメットを地面に置いていたのでスポンジがたっぷり水を吸い上げてしまっていたのだ。

ちきしょう気を使えよ!これだから漁師はガサツなんだよ!とか一瞬思ったが、まあ、俺の停めてた場所が海べりの端っこだった上に、メットを地面に置いていたのだから、仕方ないか。と、納得した。・・・けど、メット臭くならなきゃいいけど。今日はメットが災難だった。そもそもその前の休憩でミラーにかけたら落っことしたのでビビって地面に置いたというのに・・・。

田子の浦で食事した後は、国道1号で箱根へ。またバイパスの入り口を見つけ損なって無駄に市街地を走ってしまったが、まあ、それなりに走っていたら無事に箱根についた。

箱根では綾波が出迎えてくれた。

自動販売機の側面
秩父ではそこらに「めんま」がいたものだが、なんだろうね。いや、嫌いじゃないけど。COOL JAPANてこれでいいのか?と、微妙に不安になったりならなかったり。

芦ノ湖スカイラインの休憩所には、20年前の学生時代と同じくヤギがいました。ぜったいに世代変わってると思うけど。


芦ノ湖スカイラインのヤギ。

ヤギは白くてメエメエって感じだけど、近づくとツノはあるし眼が怖いしで、小さい子供は近づく→怖くて触れない、という流れがデフォルトなのは今も昔も同じであった。

芦ノ湖スカイラインに入ってほどなく、前に1台、車がいるけどそろそろ抜こうかなあ、とか思ってた瞬間に後ろからYZF-R1かな?にまとめてぶち抜かれた。全然気づいてなかったのでビビってしまい、このやろう!と思ったが、抜き去られた時の音からして、リッタースーパースポーツのエンジンを全開で回せて、FRPのカウルつけてツナギ着て何事もなく膝擦ってる奴を追いかけても無駄であるとすぐに気づいて・・・一瞬追いかけてみたけどやはりまったくの無駄だった(笑)

やはり「速い」と言われていてもNinja250SLはしょせん250。特に上り坂ではパワー不足も一層顕著だ。けど、そうやってすぐに諦めがついて自分のペースで楽しめるのはやはり利点かなと思う。自分は根が負けず嫌いなのかバカなのか、こういう場合に自分の力量を無視して付いて行ってしまい、クラッシュということが昔に大型に乗っていた時にはあった。良い考えかどうかは微妙だが、実際のところ今時の峠道では少数派の250は、「まあ、他人と張り合っても仕方ない」という割り切りはやはりしやすい。

その一方でやはりNinja SLは、マイペースでヒラヒラと倒して走るのは十分に楽しい。そういう意味では、玄人好みと言えるのではないでしょうか。吾唯足るを知る、みたいな意味で。

芦ノ湖スカイラインと箱根スカイラインが別料金とは知らなくてショックを受けたが、まあ東名を使う距離が減るのだしと、箱根スカイラインで御殿場を目指す。

箱根スカイラインの後半(というか御殿場側の一般道部分)は少し道が荒れてタイトなコーナーが続く。中・高速コーナーの続く快適ワインディングより、こういう道の方がNinja250SLはより楽しいかも知れない。


一応、富士山の頂上が写ってます

帰りは御殿場から東名に乗った。足柄でなんとなく持ってきた歯磨きセットで歯磨きしたら非常にさっぱりした。そこからさいたままで、一気に走り、2時間はかからずに着いたと思う。
東名は車はだいぶ多かったが、渋滞はほとんどなかった。ニュースで少し前にみたが、第二東名やICの増設などで、東名の渋滞はだいぶ減ってるらしいが、本当っぽいなと思った。
首都高の山手トンネルは混んでいた。ここは熱がこもっていて、ぜったいに気温が40度以上になっていたと思う。

ま、今日もビールがすこぶる美味かった。

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